アルピニスト 作品情報
あるぴにすと
たった一人で名だたる山に挑み、断崖絶壁を命綱もつけずに登る登山家がいた。カナダ生まれの23歳の青年マーク・アンドレ・ルクレール。彼は子供の頃から独学で登山を学び、その才能を開花させた。だがSNSはおろか携帯さえ持っていないマークのことを知っているのは仲間だけ。彼は無名の天才だった。その噂を聞きつけたドキュメンタリー映画監督、ピーター・モーティマーは、マークの不思議な魅力に惹かれて彼の映画を撮ることを決意。マークのクライミングを至近距離でカメラに収めていく。それは驚異的な光景だった。マークがクライミングを続ける理由は記録のためではなく、単に楽しみたいから。天才ゆえの無邪気さと、クライミングを愛する純粋さ。しかし、ひとりでクライミングをするのが喜びだったマークは、次第に撮影をプレッシャーに感じるようになり、突然姿をくらましてしまう。撮影スタッフがようやく見つけ出した時、彼は登山の歴史を変える驚くべき告白をする。
「アルピニスト」の解説
世界でも有数の岩壁や氷壁、断崖絶壁を、たった独りで命綱もつけずに自らの手と足だけで登る「フリーソロ」のスタイルを貫く若き天才アルピニスト、マーク・アンドレ・ルクレールに密着したドキュメンタリー映画。米国アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を獲得した映画「フリーソロ」主演のアレックス・オノルドが「彼はクレイジーだ!」と語るなど、世界的なアルピニストたちから一目置かれているマーク。彼は2016年にロッキー山脈の最高峰ロブソン山(標高3954メートル)に単独登頂するなど、次々と新たな記録を打ち立てる。だが、そんな偉業を成し遂げながらも、SNSに背を向け名声を求めない性格から、世間的な知名度はほぼ皆無。知られざる若き天才にカメラを向けたのは、これまで数多くの登山にまつわるドキュメンタリー映画を製作してきたピーター・モーティマーとニック・ローゼン。登山経験も豊富な二人が、圧倒的な臨場感と迫力の映像で、究極のクライミングと謎に包まれた登山家の素顔を記録した。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2022年7月8日 |
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キャスト |
監督:ピーター・モーティマー
ニック・ローゼン
出演:マーク・アンドレ・ルクレール ブレッド・ハリントン アレックス・ホノルド ラインホルト・メスナー バリー・ブランチャード |
配給 | パルコ=ユニバーサル映画 |
制作国 | アメリカ(2021) |
上映時間 | 93分 |
公式サイト | https://alpinist-movie.com/ |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「自然はまた、自分自身。」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-07-15
ある意味完成形となりました。
『神々の山嶺』のアニメが上映されている時期、カナダと言うフランス文化の濃い影響を受ける地の若者の飛び抜けた才能に素晴らしいと感嘆するばかり。
偽りのない自然が相手だけあり、登場するアルピニストが、スピリチュアル・カウンセラーのように、本質から人生を生きているのがわかる。俳優並の存在感も驚き。
若者を育てた母親は、まるで映画の役の母親のよう、息子は母親に似るが如く、本質から、人生に取り組んでいる。
自然を相手にしている人々とらしく、本物の人間とは、本質から生きるとは生きざまで教えている。
主役の若者も、大きな夢を抱き、決して、無謀な行動ではなく地道な訓練の成果だと伝える。
当初は、楽しみを前面に出していた表情から、最期には、恐れから、表情に曇りがみてとれる。
ラストの展開は、念願の夢を実現したからなのか?単独登頂をしなかったからか?パートナー経験不足からか?わからない。
ただ、自然と戯れる若者のイキイキとした登頂に素晴らしいの一言。あなたの人生にこの評価を捧げます。