P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2025-03-09
治安維持法制定百年と小林多喜二のタイトルで多喜二祭で講演を聴くと本篇見たくて
わがせいしゅんつきるともいとうちよこのしょうがい
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治安維持法制定百年と小林多喜二のタイトルで多喜二祭で講演を聴くと本篇見たくて
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はじめに言っておく、共産党員ではない。同党の支持者ではない。支持政党なしの立場
だがこの映画は、民主主義の根幹にかかわると感じています。
かんたんに解説
伊藤千代子の生涯です。24才没。
1920年代(昭和初期)日本は「絶対主義的天皇制」であった。国民は「天皇の家来」という時代である。
1925年「治安維持法」が制定されたことで、天皇独裁支配となった。ファシズム体制となったのだ。
背く者は弾圧され、拘留 拘禁 武力で取り締まり、拷問したりと多大な犠牲者が生まれたが、実は合法。
伊藤千代子は「朝から晩まで働いても、満足にご飯が食べられない貧しい人たち、一方では贅沢をしている人たち。この不公平な社会をなんとかよい社会にしたい」と主張していた。
小林多喜二 この映画には登場しないが、同様である。小説家で「蟹工船」で知られています。
同名のドキュメンタリー映画が数年前に上映されている。
自主上映をしていたので見てきました。
感傷的なタイトルなので期待はしていなかったのですが、出来映えが良いのに驚きました。2時間がまったく長く感じなかったのはさすがです。
監督を含め、若い世代の才能を感じました。正義対悪の類型的な描写が少なく、誰が見ても説得力のあるものに仕上がっていると思います。主役の棒読みも、かえって新鮮に感じました。
知り合いが本篇を観て来て話し合っていた。関心のジェンダー問題など興味深く其の時代背景に想いを廻らす。コミック版で読んで見たことが