牛久 作品情報
うしく
東日本入国管理センター、いわゆる『牛久』は、茨城県牛久市にある大規模な入管施設の1つである。ここには、難民としての保護を求めてやってきた多くの人々が収容されている。昨今、日本政府による入管法改正の動きは、様々な議論を巻き起こした。その最中、当事者たちの了解を得て、彼らの助けを求める声を1年半に渡って記録し続けた。本作は施設が定めるメディアを含む訪問者への厳しい規制を潜り抜け、“隠し撮り”という手法で制作されている。収容者を犯罪者扱いし、長期拘束し、家族を分断し、心を蝕み、死に追いやる構造。この作品を通じて、観客は収容者と直接対面することになる。収束の兆しが見えない新型コロナによるパンデミック、東京オリンピック開催を前に、日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”露わになる。
「牛久」の解説
茨城県牛久市にある東日本入国管理センター、通称『牛久』に収容された人々の助けを求める声を1年半に渡って記録したドキュメンタリー。施設が定める厳しい規制を潜り抜け、“隠し撮り”で制作された本作を通じて、観客は収容者と対面することになる。「撮影の制約自体を映画的な形式に用い、観客をその現実に参加せざるをえなくすることで、ドキュメンタリーの力を示した」として、2021年9月の韓国DMZ映画祭でアジア部門最優秀賞を受賞した。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2022年2月26日 |
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キャスト |
監督:トーマス・アッシュ
出演:クラウディオ シー デニズ ルイス ナオミ ニコラス アリ ピーター |
配給 | 太秦 |
制作国 | 日本(2021) |
上映時間 | 87分 |
公式サイト | https://www.ushikufilm.com/ |
(C)Thomas Ash 2021
予告編動画
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「coloribus」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-04-25
イアン・トーマス・アッシュ監督『牛久』(2021)は、日本の入管問題の縮図で、最近のスリランカ出身ウィシュマさん死亡問題などにも通じる、日本政府の残酷な措置による外国人犠牲者ドキュメンタリー。
日本の「お・も・て・な・し」やウクライナ「避難民」の受け入れが、世界の目から見て、どれだけ茶番かが理解できる。
ブラックボックス化して、撮影さえも禁止されたほとんどの日本人が知らない、隠された世界を映し出す渾身の傑作。
ぜひ全日本人に見てほしい。