The Hand of God 作品情報
ざはんどおぶごっど
1980年代ナポリ。伝説のサッカー選手ディエゴ・マラドーナが街へやってくる。少年ファビエット・スキーザ(フィリッポ・スコッティ)は運命に導かれて、予想もしなかった喜びや悲しみを経験していくのだが……。
「The Hand of God」の解説
第61回カンヌ国際映画祭で審査員賞受賞『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-』(08)や、第86回アカデミー賞外国語映画賞受賞『グレート・ビューティー追憶のローマ』(13)などの脚本家・監督のパオロ・ソレンティーノが、1980年代の激動のナポリを舞台に、少年の成長を描く。第78回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(審査員大賞)、マルチェロ・マストロヤンニ賞(主演:フィリッポ・スコッティ)受賞。2021年、第34回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門出品。12月15日(水)よりNetflixにて全世界独占配信開始に先駆け、12月3日(金)より、一部劇場にて公開。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2021年12月3日 |
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キャスト |
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:フィリッポ・スコッティ トニ・セルヴィッロ テレーザ・サポナンジェロ マーロン・ジュベール ルイーザ・ラニエリ レナート・カルペンティエリ マッシミリアーノ・ガッロ ベッティ・ペドラッツィ エンツォ・デカーロ ソフィア・ゲルシェヴィチ リノ・ムゼーラ ビアージョ・マンナ |
配給 | Netflix |
制作国 | イタリア(2021) |
年齢制限 | PG-12 |
上映時間 | 130分 |
公式サイト | https://www.netflix.com/jp/title/81156325 |
Netflix
予告編動画
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「すべての道は、ローマは一日にしてならず。」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2021-12-15
男の子と言う表現が、ぴったりだろう?
主人公は、運命のいたずらに翻弄され、ローマを目指す。少年期の僅かな期間の輝き、可能性を秘めながも、性を超えて美しい危うささえも讃える命の血潮(神の美しさの顕現)。
ナポリの陽気さと裏腹に、敗退的な世界。ローマは、ナポリより魅力的な所ではないと言う周囲の言葉を聞き流し、すべては、一日にしてなるものではない、ローマのように、自らの道は、自ら築いて行こうと、すべての道は、ローマに通ず。
作品全体が、監督への道を歩む物語であるが、正に、Netflixの象徴のようであり、人生は、一日にしてならず、すべての道は、ローマに通ず。
マラドーナを愛する少年が、「神の手」に促されるように、ローマへ、自らの道を歩む、父親の最期の言葉、「いたずらはやめて」のように、因果応報と少しの運命いたずらに飲み込まれていく人間の愚かさと共に、神に祝福された少年の爽やかさが余韻を残す作品。
何事も一日にしてならず、すべての道もまた。