P.N.「命、そして、映画。」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2021-12-17
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
母豚グンダの愛くるしくも切ない物語。
鮮やかなモノクロは、白黒と言うより、艶のあるグレーの世界。
昭和の人々には、身近にあった世界に、海外とは言え、ノスタルジー溢れる親近感さえ覚える。
時に息を呑み、時に美しさに目を見張り、時に微笑ましく、そして、命について考えさせたり、アニメや絵本の題材として登場しそうな世界を映画として、映し出して見せてくれる作品。
母豚グンダと子供たちは、誕生と共に、力強い生命力、厳しさ、そして、癒やされる子育て、そして、悲しい別れ、結末は、人間がよく知ってるが、本能的に別れを察知する母豚グンダ、けれど、いつまでも子豚を探し求めて途方にくれる姿に切なくなってしまう。
命、そして、映画について、改めて、考えさせられる作品。