P.N.「音階回想九レ・ミニセンスkey(鍵)。」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2021-09-21
ノスタルジー感に浸れる作品。
陽極まれば陰。
楽しい事があれば、悲しい事がある、陰陽思想的、悪役、九(ジョー)。
ドレミファソラシド、音階が一巡し九番目レ・ミニセンス回想。
鍵盤、ピアノが象徴するように、始まりは、キー、key、鍵・盤。
記憶に潜入する盤の上で繰り広げられる、謎、Qは、鍵、九、レ、から始まるレミニセンス。
陰陽思想から抜けきれない男の悲しくも、切ない物語。
男は、記憶に執着する生き物。
女は、現実を生きる生き物。
そんな価値観の違いを美しい物語に仕立てている。
コールド・スリープして過去に帰るストーリーにしないところが、ノスタルジーをより感じさせる。