P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-05-24
✒️アラビア語で自由と赦しが同じ単語だと言うのも,また人間の精神力がかくも強靭なものかと云うことも
もーりたにあんくろぬりのきおく
総合評価4.83点、「モーリタニアン 黒塗りの記録」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
✒️アラビア語で自由と赦しが同じ単語だと言うのも,また人間の精神力がかくも強靭なものかと云うことも
容疑者に対する取調室での不当な尋問と軍人による非人間的な拷問の数々。戦前日本の治安維持法制下の作家思想弾圧のそれをも思い出さずには。現代アメリカ社会の闇は矢張り日本社会の軍国化の兆候とも重ね
傑作。
断片的な報道では何も分かってなかったことが分かった。また、日本での報道が少なかった理由も分かった。
のり弁当も日本政府の特技ではなく、民主主義の先生に学んだことも分かった。
しかし、それを明らかにする勢力が存在する健全性も米国にはある。赤木ファイルを題材に映画化されるか?
フォスター美しい。
傑作。
断片的な報道では何も分かってなかったことが分かった。また、日本での報道が少なかった理由も分かった。
のり弁当も日本政府の特技ではなく、民主主義の先生に学んだことも分かった。
しかし、それを明らかにする勢力が存在する健全性も米国にはある。赤木ファイルを題材に映画化されるか?
フォスター美しい。
確たる証拠もなく一方的に容疑者として特定しアウシュビッツのような収容所に強制的に入れて人権無視の扱い。
中には生きる希望を失い自ら死を選ばざるを得ない状況にまで追い詰められた事実は言葉にしつくし難い。
このモータリアンの出来事といいイラク戦争といい不都合な事実はあまりに酷い‼️
最高のフィクションは真実の記憶、「真実は小説より奇なり」と言う言葉の如く、真実仕立ての物語は、それ自体、既に、フィクションに傾いているが、真実の記憶を留めていると言う点で、真実は、フィクションより奇なりとなる。
真実の記憶に基づき、描かれた作品だが、法廷モノにある見せ場がある訳ではないし、様々なシーンも、観る側にさほどストレスなく鑑賞できる仕上がりになっている。
「9.11」の裏側で起きていた真実の物語を簡潔にまとめ上げている。
弁護士役のジョディー・フォスターと、スラヒ役のタハール・ラヒムの演技が、真実の物語を飽きさせずに、ノン・フィクションをフィクションとして、鑑賞者に、冷静に判断できるように委ねている。
ジョディー・フォスターが老けたと言う思い込みも、タハール・ラヒムの溶け込み具合も、映画として、フィクションとして、見事に、ノン・フィクションに繋げている。