グンダーマン 優しき裏切り者の歌 作品情報
ぐんだーまんやさしきうらぎりもののうた
ベルリンの壁崩壊に先立つ1980年代から東ドイツで活躍していたシンガー・ソングライターのゲアハルト・グンダーマン(アレクサンダー・シェーア)。多くの顔を持つこの男の人生は、矛盾に満ち溢れたものだった……。昼間は褐炭採掘場でパワーショベルを運転する労働者、仕事が終わるとステージに上がり自ら作った曲を仲間とともに歌うグンダーマン。彼の希望や夢、理想に満ちたその歌は、多くの人々に感動を与え人気者になってゆく。その一方で、当時の秘密警察(シュタージ)に協力するスパイとして、グンダーマンは友人や仲間を裏切っていた。1990年の東西ドイツ統一後、自身も友人にスパイされていたことを知った彼は、その矛盾を自らに問うこととなる……。
「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」の解説
東ドイツのボブ・ディランと呼ばれ、スパイでもあった実在のシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダ―マンの生涯を描く音楽ドラマ。昼間は褐炭採掘場で働き、夜はステージで歌うグンダーマン、だが、その裏の顔は秘密警察(シュタージ)の協力者であった。主演は「ソニア ナチスの女スパイ」のアレクサンダー・シェーア。監督は東ドイツ出身の俊英アンドレアス・ドレーゼン。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2021年5月15日 |
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キャスト |
監督:アンドレアス・ドレーゼン
出演:アレクサンダー・シェーア アンナ・ウンターベルガー アクセル・プラール トルステン・メルテン エヴァ・ヴァイセンボルン ベンヤミン・クラメ カトリン・アンゲラー ミラン・ペシェル ビャルネ・メーデル ピーター・ソダン |
配給 | 太秦(提供:太秦=マクザム=シンカ) |
制作国 | ドイツ(2018) |
上映時間 | 128分 |
(C) 2018 Pandora Film Produktion GmbH, Kineo Filmproduktion, Pandora Film GmbH & Co. Filmproduktions- und Vertriebs KG, Rundfunk Berlin Brandenburg
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「吉本みか」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-06-11
見ました。人間の矛盾葛藤、人間らしさ、弱さをこれだけリアルに描いた作品は評価できます。裏切りといっても現代の日本の政治家のあこぎな裏切り方やその後の割り切ったお詫びや居直りに比べると主人公の裏切りは人間的であるゆえの行動で切ない思いに駆られます。裏切りを進める秘密警察の小心者でずるさはどこの国にもいますね。口をぬぐってしたり顔で生きる人もいれば主人公のように一生抱える人もいる。人間社会はどこでも同じかもしれない。