14歳の栞 作品情報
じゅうよんさいのしおり
あの頃、一度も話さなかったあの人は、何を考えていたんだろう……? ある中学校の3学期、2年6組の生徒35人全員に密着し、一人一人の物語を紐解いていく。そこには、劇的な主人公もいなければ、大きなどんでん返しもない。学校で眠ってばかりいるのに、家ではお菓子作りに勤しんでいる男子。お調者でうるさいのに、デートの場では全く話をしない男子。“キャラを変えたい。できれば子供からやり直したい”と嘆く地味で無口な女子……。そこには、非行少年も、家出少女も登場しない。しかしその誰もが、今の私たちと同じように、わかりにくい問題にぶつかり、解決の仕方もあいまいなまま、前へ進んでいく。赤の他人であるはずなのに、一人一人にどこか自分が重なり、気づけば目が離せなくなっている。あの頃、私たちはどんな人が好きで、どんな人が嫌いで、何に傷つき、何に悩み、何を決意し、何を夢見ていたのか。そんな記憶と感情が、次々と溢れ返ってくる。この映画には“誰もが通ってきたのに、まだ誰も見たことがなかった景色”があり、普通の映画を観るのとは全く違う、心のタイムマシーンに乗るような体験が待っている。すべてが慌ただしい世の中だからこそ、一度立ち止まり、いつでもあの頃の気持ちを振り返る“栞”をはさんでもらうため……。
「14歳の栞」の解説
ある中学校の3学期、2年6組の生徒35 人に密着し、“誰もが通ってきたのに、まだ誰も観ることができなかった景色”を映し出す青春リアリティ映画。誰もが私たちと同じように分かりにくい問題にぶつかる姿を見ているうち、赤の他人が自分と重なってくる。ナレーションを担当するのは、「誰も知らない」のYOU。監督は短編映画「ハロー!ブランニューワールド」で注目を集めた竹林亮。主題歌はクリープハイプの『栞』。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2021年3月5日 |
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キャスト | 監督:竹林亮 |
配給 | パルコ |
制作国 | 日本(2021) |
上映時間 | 120分 |
公式サイト | https://14-shiori.com/ |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「ige」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-03-21
全く知らない14歳の子供達の10年後や20年後の姿を見たくなる映画。
本年度ベスト!!
ある中学校の2年生の1クラスの生徒、35人に密着した作品。
演出や脚本が無いストーリーで14歳の子供達のリアルな話が聞けた感じ。
50日間の密着取材に加え、生徒達の幼少期の映像や自宅での親との会話が生々しくも他人の家に上がり込んだ感じが新鮮だった。
意外と驚いたのが生徒達がカメラ目線にならず普通に学生生活を送っているシーンが印象的。
インタビューのシーンも生徒達の飾らない発言が素晴らしかった。
自分が14歳の時に、あんな発言が出来ていたのだろうか?
気になるところ。
生徒達の休日を過ごすシーンやデートのシーンも懐かしい。
バレンタインデーでチョコを渡すシーンのアルアル感がとても懐かしい(笑)
本作の編集作業は大変だったろうと、素人目線で思いながら鑑賞していました(笑)
本作のメンバーで20年後の続編が観たいです( ´∀`)