P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-12-26
書籍第一ポップ時代の中にもアンディ・ウォーホールに続いてハンス・リヒター論が展開されていて美的アポリアの挑発的な課題と作品のリテラシーが興味を惹いたんだ
あるがかのすうきなうんめい
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書籍第一ポップ時代の中にもアンディ・ウォーホールに続いてハンス・リヒター論が展開されていて美的アポリアの挑発的な課題と作品のリテラシーが興味を惹いたんだ
NHK教育テレビ日曜美術館で放送されたゲハルト・リヒター展,ユダヤ人大量虐殺を描いた大作の視座でも展示されているアブストラクト・ペインテイングを観て見たく為った。本篇の数奇な運命を想い浮かべながらも活躍中の現役の画家の展覧会を
モデルと為ったゲハルト・リヒターやヨーゼス・ヴォイスの作品を観たくなる…。デカルトの言葉とともに
ハンス・リヒター,ヨーゼス・ヴォイス,現代アーティストの創作の秘密に迫る!匿名性の作者無き作品群
重い主題ながら美しく、特にライティングが素晴らしい。
脚本も一周回って心地よく観終われる。
愛と性に対する優生思想に市井が一丸となって取り組む様子は、官僚が首相に忖度し諾々とする国家の5年後10年後を連想し、今日の気候のように薄ら寒い。
イッヒ リーベ ディヒ
私は、あなた自身を愛する
対象者としてのあなたではなく、
私と言う、存在のあなた
イッヒ リーベ ディヒ
我思うゆえに我にあり
私は、あなたが、私を意識して、思考し、言葉で、発動
させる時
意志あるところに道は開ける、愛であり、道である私。
イッヒ イッヒ イッヒ
我 我 我
僕 僕 僕
私 私 私
おのれを信じ生きることは、単なる自己チューやわがままと違い、存在を通して、生きる。
我あり
在りてて在る
3時間が、あっという間で、時間を忘れる程のすばらしい編集と構成。
クルトとエリーの二人が、チャーミングで、内容の割には、美しさが、際立った映画でした。
名も無き画家の絵画のように、そこにある存在を実感しましょう?