P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-05-16
ちょいと凄みの効いたエリザベス・モスが綺麗に見える瞬間こそが…。往年のジャンヌ・モローが甦った見たいなファムファタール劇の傑作か
とうめいにんげん
総合評価4.5点、「透明人間(2020)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
ちょいと凄みの効いたエリザベス・モスが綺麗に見える瞬間こそが…。往年のジャンヌ・モローが甦った見たいなファムファタール劇の傑作か
「百聞は一見にしかず」の、「一見」の部分を封じられ、証拠として示せない立場の主人公の戦い。「暗くなるまで待って」は、ヒロインの目が見えない話だが、こちらは、全員が「見えない人」なので、もどかしさが増す。
二人しかいない室内で、一人が殴られたら、相手に対する信頼関係や、立ち位置に関わらず、もう一人が殴ったことになる。
これが物証としては正しいのだが、この映画では、当たり前ではない所が、恐い。
ただ、仮に「見えた」として、地位のある、外面の良い人物のモラハラDVを、世間が信じるか、は怪しい。その点、どう転んでも主人公は孤軍奮闘になるのかもしれない。
大傑作です。
姿の見えない人に監視されるのは正直ぞっとしました。
クライマックスからラストまでは必見ものです。
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
ソシオパスが光学迷彩スーツでストーキングしてくる………
考えるだけで嫌な気分になる題材
登場人物も比較的多すぎず、伏線もしっかり回収されている作品
多分あれ彼氏の家訪問した時点でこういう復讐方法も視野に入ってましたよね???
エイドリアンの兄貴が黒だったのか、が判明しないのは少しモヤモヤはしたけれどもまあ小さい点
後余談ですが、登場人物の人種の比率に少し昨今の風潮を感じてしまった