P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-03-06
元気の出るラストシーンに詩人のリルケの言葉が引用される…。可愛いさと痛快さとユーモラスさも魅力哉
じょじょらびっと
総合評価4.67点、「ジョジョ・ラビット」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
元気の出るラストシーンに詩人のリルケの言葉が引用される…。可愛いさと痛快さとユーモラスさも魅力哉
題材は重いけど、暗い映画ではないです、笑えるシーンもあります。音楽も良かった。
ジョジョも可愛いけど、友だちのヨーキーが本当に可愛くて癒されます。
子どもが戦争に巻き込まれるのは現在も変わらない、結局教育が全てなんだなあ、と考えさせられました。
帰ったら我が子を抱きしめたい、そんな気持ちになる映画でした。
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敗戦直前のドイツ国内の様子、軽いタッチで笑いがふんだんにあり、凄惨なシーンに弱い私でも見れました。
特に最後のシーン。地味にベースがリズムを刻み出し、体が少し揺れ出す。表情が輝き出し、気持ちが解放されていく。笑み。
頭の中に音楽があれば、現実を超えて希望に向かえる。そんなふうに響いてきました。
とってもパワーをもらえました。感謝いたします。
現実を知り少年の視点が盲目的で明るいものから徐々に暗く不穏なものに変わっていくこと、少年が広い視野を持ち始めるとイマジナリーフレンドもその様相を変えていくことに唸りました。コメディ調なのかと思いきや泣かせてくれる“愛”の物語でもあって、いい意味で期待を裏切られました。靴や窓、ファッションやその他の色彩など視覚的にも印象に残ることが多いです。観終わった後、「いい映画を観た」と素直に思えました。理解しやすい内容で、子供にも是非観てほしい。
上官から罪もない動物を殺せ、と言われて、逃がそうとする子は、本当に「弱い」のか。その主人公は、子供の身ながら、恐ろしい物と教えられた相手と遭遇した時に、まず対話して相手を知ろうとする。子供だから、簡単に洗脳できると考える大人の浅はかさを問う映画でもある。しかし、「真珠の耳飾りの少女」が、こういう役をさらっとするようになるとは。平成が遠のくはずだなあ(笑)
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戦争は一種の洗脳状態なんだろう。そんな中の母親の言動には違和感があるし見ているこちら側の不安を煽る、そしてまさか!ということになってしまう。となると「戦地に行っているハズの父親」は実は海外に逃亡したということになるのかな。隠れている少女の背景が弱いのでやや物足りなかったが、戦争終結のあとの爽やかな外側の風に安堵しました。間延びするところもありますが、見ごたえのある映画でした。
戦時中の子供たちの敵国に対する怪しげな噂話をするシーンなど、ディテールもきめ細かく佳作である。
あっけらかんとしたところが良さでもあろうが、個人的には、少し物足りなさもあった。もう少し尺を伸ばして、少女の内面的な描写を入れてもらいたかった。
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いや、ほっこり笑いの中に悲しみの詰まった名画だ!
映画感で言うと「シネマパラダイス」と「ライフイズビューテフル」を足して2で割ったような映画かな?
アドルフとのやり取りや、彼女との触れ合いは、パンチとひねりが効いてる。
踊る靴のシーンが悲しい伏線になってるし、靴紐が結べたシーンも成長した証として良い仕事してる。
大尉の人間性もこん畜生と思えるぐらい憎らしい!
こんな愉快で悲しい映画は、「ガープの世界」以来だ!アカデミーの作品にノミネートされただけある!是非取って貰いたい。
願わくば、お父さんがアメリカ軍と帰ってきて欲しかった。
素晴らしい。全ての要素が良いから傑作なのだが、最大のポイントは少年のキャスティング。
ヒトラーやナチに関わる映画はドラマや実録が毎年のように、しかも数本づつ公開されるが、日本の軍部や敗戦に対する悔悟や追及は少ない。