P.N.「羽」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-10-08
誰もが最期を迎えます。
家族や自分自身の事を考えました。
みとりし
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誰もが最期を迎えます。
家族や自分自身の事を考えました。
気がついたらずっと涙が頬を伝ってました。
観ながら身内の亡くなった時と重なり何とも言えない気持ちになりました。
死について考えるキッカケになりました。おススメです。
看護師でありながら、
業務に忙しく、関わりたくても関われなかったターミナルケア。
こうやって、誰かの最期の時間に寄り添い、暖かく見送る時間を共に過ごす看取り士のお仕事。
もっと増えたらいいなぁと思います。看護や医療関係者の関わり方としての教育としても広まるといいなと思いました。
生きるって何だろう?
死ぬって何だろう?
愛って何だろう?
あまりにも忙しない日々でこんな大事なことをすっかり忘れていました。
人は人に大切に想われることで幸せだと感じる。
でも人との距離がどんどん離れている現代社会では、むしろ人を疑ったり責めたり無視したりする事でちっぽけな自分を必死に守ろうとするばかり。
でもそれって裏を返せば自分に自信がないから、人を見下そうとしてるだけなんですよね。
それをやればやるほど孤立を深めて孤独になるだけなのに、そんな自分を止められなくなるのに。
この映画はそんな悲しい現代社会で、最期を温かく迎えるためのヒントをたくさんくれました。
上映はあとわずかのようですが、全ての人に見ていただきたくなる作品でした。
昨年108歳の祖母を母と看取りました。母は率直に人の死を初めて見た、そしてとても満足をしている顔でした。
その数年前に父を病院ベットで苦痛に耐えかねて亡くした時の喪失感とは全く別のものでした。
看取りのお仕事が社会もっと当たり前になる日が来くる事を感じ、そして家族とともに最期迄過ごせる素晴らしさを又実感しながら鑑賞いたしました。
淡々と最期の日々の生活を描き、人の気持ちのキビが伝わる映画でした。
家族の最期を家族で看取る。病院ではなく自宅に帰る選択。人の最期に家族みんなで向かい合う社会になれるといいですね。いい映画でした。家族で観たい作品です。
今は身近なところで「死」に触れる経験が少なくなってきている時代なので、人はいつか必ず死ぬということを避けて通っていた気がする。そして、自分のことですら他人任せにしようとしていたことに気が付きました。
高齢社会、自分の最期はどうしたいのかな…と改めて考えました。
老若男女、子どもにも、すべての人におすすめできる映画でした。
素晴らしい作品でした。
普段なかなか向き合わない死、旅立ちを温かい穏やかなものであると示しています。
じわじわと心に染みる作品です。
一度、二度と観ていただきたい。その時の自分の気持ち次第で、映画の捉え方も変わります。死は悲しいだけではないことを感じる映画です。