P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-07-10
早稲田松竹のクリス・マルケル監督特集は剪紙の吉祥画の豊穣な彩りの題字の巻頭で開幕の短篇映画「北京の日曜日」,イスラエル入植を記録し監督自ら封印した異色作「ある闘いの記述」,そして沖縄戦の悲劇に触れた本篇へと続く…。花火の如く或いは回転する駒の様な「北京の日曜日」には若き東洋社会の不思議が夢の共同体として,「ある闘い…」では希望の入植の困難性にも,そして本篇では先の戦争で平和な武器無き南国が本国の体制維持の犠牲にされる有り様を見詰めたcollage作品。其れは詩人ジョナス・メカスの映像日記かナム・ジュン・パイクのビデオアートを彷彿させる異色なSF何だ