ベル・カント とらわれのアリア 作品情報
べるかんととらわれのありあ
実業家のホソカワ(渡辺謙)は通訳のゲン(加瀬亮)と共に、南米某国の副大統領邸でのパーティーに赴く。ホソカワは愛してやまない世界的なソプラノ歌手ロクサーヌ・コス(ジュリアン・ムーア)のサロンコンサートを心待ちにしていた。このサロンコンサートはホソカワの会社の工場誘致を目論む主催者が企画したもので、現地の名士や各国の大使も集まった。女神のようなロクサーヌの歌声が流れたその時、突如テロリストたちがなだれ込んでくる。テロリストたちは副大統領邸を占拠し、収監中の同志の解放を要求。赤十字のメスネルを介し政府と交渉するものの、平行線が続く。膠着状態が続く中、ロクサーヌの歌をきっかけに、貧しく教育など受けられるはずもなかったテロリストたちと教養に溢れた人質たちの間に交流が生まれ、互いに親子や師弟のような親しみを覚えるように。しかしそれも終わりの時が近づき……。
「ベル・カント とらわれのアリア」の解説
在ペルー日本大使公邸占拠事件から着想を得たアン・パチェットの小説を、「アバウト・ア・ボーイ」のポール・ワイツ監督が映画化。オペラ歌手のコンサートを催す南米某国副大統領邸をテロリストが占拠。やがてテロリストと人質との間に思わぬ交流が生まれる。高名故に人質として捕らわれる世界的オペラ歌手ロクサーヌ・コスを「アリスのままで」でアカデミー賞主演女優賞を獲得したジュリアン・ムーアが、実業家のホソカワを「GODZILLA ゴジラ」シリーズの渡辺謙が、通訳のゲンを「自由が丘で」の加瀬亮が演じる。また、グラミー賞を受賞したオペラ界のスター歌手ルネ・フレミングが歌の吹替を担当している。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2019年11月15日 |
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キャスト |
監督:ポール・ワイツ
原作:アン・パチェット 出演:ジュリアン・ムーア 渡辺謙 エルザ・ジルベルスタイン 加瀬亮 セバスチャン・コッホ クリストファー・ランバート テノッチ・ウエルタ マリア・メルセデス・コロイ |
配給 | キノフィルムズ/木下グループ |
制作国 | アメリカ(2018) |
上映時間 | 101分 |
(C)2017 BC Pictures LLC All rights reserved.
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「ミスチーフ・ジョーンズ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2019-11-24
ホワイトハウスや大統領専用機が占拠された前提のアクションやサスペンスは多々あるが、この映画は、犯人と人質達の、立ち位置や心理的変化が主題。主役の一人が日本人キャストなのに、あまり宣伝をしていないのが気になったが、ルネ・フレミングの歌に吊られて行った。歌唱シーンはあまりないが、要所要所で、効果的な歌声を入れる演出は良かった。実在の事件ベースのヒューマンドラマなので、他のホワイトハウスや大統領専用機が占拠される話に比べたら、悪役が不在で、スリルは薄い。