500年の航海 作品情報
ごひゃくねんのこうかい
マゼランの世界一周の後、その奴隷だったエンリケは自由の身となり、故郷ルソン島イフガオに戻った。1523年、エンリケは生まれた村で世界一周の思い出を振り返る……。始まりは、風で吹き飛ばされ、エンリケが海に落ちたことだった。海賊に拾われたエンリケは、マラッカの市場で中国商人に売られる。ここでマゼランに買われ、奴隷となったエンリケはヨーロッパへ。しばらくして、マゼランがスペイン王室の許可を得て世界一周の大航海に出ると、主人と共に旅立つことに。だが、1521年、自らが発見したフィリピンのマクタン島に辿り着いたマゼランは、原住民との戦いで命を落とす。主人の死後、自由の身となったエンリケは、故郷の村を目指すが……。
「500年の航海」の解説
フィリピンの鬼才キドラット・タヒミックが35年もの歳月を費やして完成させたドキュメンタリードラマ。大航海時代、史上初の世界一周に挑み、途中で命を落としたマゼランに代わって、偉業を達成したのはその奴隷エンリケだったという説に基づく一大叙事詩。監督のキドラット・タヒミックがエンリケを演じていたが、途中で交代した。第65回ベルリン国際映画祭カリガリ賞受賞作。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2019年1月26日 |
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キャスト |
監督:キドラット・タヒミック
出演:キドラット・タヒミック ジョージ・スタインバーグ カワヤン・デ・ギア カトリン・デ・ギア ロペス・ナウヤク ウィグス・ティスマン ダニー・オルキコ |
配給 | シネマトリックス |
制作国 | フィリピン(2017) |
上映時間 | 161分 |
公式サイト | http://cinematrix.jp/tahimik_japan/ |
(C)Kidlat Tahimik
予告編動画
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-07-13
我が家の縁側には大きな船の模型がある。マゼラン船隊のビクトリア号とそっくりだ。だからこの映画は関心があった。これはマゼランの船旅に同行していた奴隷エンリケを描いているが、キドラット・タヒミックさんの映画監督としての信念の魔術とでも言うべきものを感じた。素晴らしい作品だ。