P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-11-19
早稲田松竹の欧州の記憶・巡り逢い特集でポーランド映画〈cold war2つの心〉と併せて鑑賞…。是枝裕和監督の映画〈万引き家族〉とパルムドールを競った本篇は,よりファンタジー色が濃厚な作品だったー。浦島太郎の逆見たいな不思議なロードムービーはルキノ・ヴォスコンテイ監督の〈家族の肖像〉等の没落貴族の物語や農民搾取等の要素を織り込んだtasteで人生の真実に迫るんだ
こうふくならざろ
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早稲田松竹の欧州の記憶・巡り逢い特集でポーランド映画〈cold war2つの心〉と併せて鑑賞…。是枝裕和監督の映画〈万引き家族〉とパルムドールを競った本篇は,よりファンタジー色が濃厚な作品だったー。浦島太郎の逆見たいな不思議なロードムービーはルキノ・ヴォスコンテイ監督の〈家族の肖像〉等の没落貴族の物語や農民搾取等の要素を織り込んだtasteで人生の真実に迫るんだ
貧しき者の守護聖人ラザロの名を頂く青年ラザロ。貧しき人々に寄り添い、苦しんでいる人々の願いに懸命に働く姿は、まるで、忠実な番犬のようでもある。真実が明らかになり約20年くらいの歳月が経ち目を覚ましたラザロはかつての貧しき人々の元を訪れる。興味深いのは青年ラザロは、常に貧しき、苦しんでいる人々の願いを叶えるのである。最後には、苦しんでいる人々の罵倒、怒りに抵抗する事なく願い通りの結末を迎える。もし、人々が、建設的な願いを持っていたならと。人々の番犬とし命をまっとうし、狼(神・法則そのもの)にはなれないラザロ。また、それが、ラザロなんだろ。