P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-03-08
🥀クリント・イーストウッド主演・監督の老練な手腕が見られるんだなあ。在る種の人生ロードムービーか
はこびや
総合評価4.67点、「運び屋」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
🥀クリント・イーストウッド主演・監督の老練な手腕が見られるんだなあ。在る種の人生ロードムービーか
いつもハズレがないイーストウッド作品
今回はハズレるかなぁ…と恐る恐る思って観たらやっぱりハズさない
沢山学ぶ事がある最近あまりない意味のある作品
クリント・イーストウッドさんとても88歳に見えないし、改めて年輪重ねても存在感ある白熱した演技に圧倒されました。日本のみならず、香港か韓国映画でも誰かがリメイクしてもらいたいもんですね。
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
※冒頭のユリを育ていたシーンで始まり、ラストの刑務所の中でやはりユリを育てているシーンで終わるなんて素敵な演出でしたね。
※病に倒れてベッドに横たわっているメアリーがアールに《居場所がわかるだけいい》というセリフに計り知れない想いの丈が込められているように感じられました。
※倒れたメアリーとアールが交わす会話《メアリー:あなたはいつも外にいた、アール:今更だが今はここにいる、メアリー:何故だかいてくれて嬉しい》このやりとりには胸をうたれましたね。
※この運び屋という映画で伝えたい内容は、エンディングの曲ですべて語られていましたね。
◎「Don’t let the old man in」歌詞和訳:Written and performed by Toby Keith Courtesy of Show Dog Nashville
流石、イーストウッドの作品。
この作品は只の麻薬の運び屋の映画の映画ではなく、人生、家に族、正しいこととそうでないことを考えさせられる作品です。
色んなことを学ばさせられる作品です。
最後に麻薬の運び屋をしてた男性が全てのことに向き会ったシーンは印象的でした。
むかし、TVでは牛追いの<ローハイド> 今は映画でクスリの<運び屋>渡世。生まれながらのアウトサイダーの名は、クリントイーストウッド。
若き日の『ローハイド』は、『運び屋』となり、九十歳(劇中)の危険な遊戯に挑んだ!
奔放すぎた孤高の老人の悔恨と、終活めいた決断!
それは、別れた家族と子のために、詫びたくて、ふたたび犯す無法……
ほかに、方法はなかった。哀しい色をした生き方。ずっと、そんなふうに生きてしまった……。
実在の老アウトローに、映画fantasyと、自分の人生を重ねた、82歳の役者バカ。
懐かしき男が、最後に選んだ言葉は、DIS IS MY LIFEーーであるに、違いない。
[運び屋の 悪人正義 親鸞見るや]
映画的にはホロリと来る場面もありますが、そもそも運び屋を選択した(選択しつづけた)彼の生きざまには共感できません。なんというか…自分だけよければ的な考え方。人間的に魅力があれば、周りに還元すれば、何をしてもいいのか? 違うよね!って思っちゃいます。彼を描きつつも、麻薬はダメ・加担するのもダメという絶対的な雰囲気が映画になかったのが残念でした。
運び屋のスリリングな物語ではなく、なぜ主人公が、この年で運び屋になったか、という、歴史的社会的な背景を考えさせられる映画。「俺たちに明日はない」が出来た時代から、お馴染みの地方の農村の描写が、なんとも悲しい。
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人は必ず老いるので誰でも観れば心に響くものがあると思う。最後で泣きそうになった。