ピアソラ 永遠のリベルタンゴ 作品情報
ぴあそらえいえんのりべるたんご
2017年、アルゼンチン・タンゴに革命を起こしたアストル・ピアソラ没後25周年を記念し、母国アルゼンチンで回顧展が開催されることとなった。ピアソラが1975年に結成した電子八重奏団オクテート・エレクトロニコでシンセサイザー/パーカッション奏者として活躍した息子ダニエルが、準備中の博物館に招かれた。父の自伝『Astor』を書いた姉ナディアはすでにこの世を去り、ピアソラ唯一の肉親であるダニエルは、父の驚くべき真実を語り出す。1955年ころから、踊るためではなく聴くタンゴを世に送り出したピアソラは、タンゴ純粋主義者やメディアから非難されたが、無理解に屈せずより広い世界に飛び出して行った。彼の不屈の精神は、父ビセンテに寄るところが大きい。ピアソラは4歳のとき、父の独断でアルゼンチンからニューヨークへ一家3人で移住する。父はピアソラに中古のバンドネオンを買い与え、毎晩、息子が奏でる音色に聴き惚れた。ピアソラはアルゼンチンに帰国し、当時大人気だったトロイロ楽団に入団を果たす。やがて妻となるデデと出会い、娘ディアナと息子ダニエルも誕生する。自身の楽団を立ち上げ、作曲活動に専念するようになったピアソラは、フランス留学の奨学金を得るほどクラシック音楽にのめり込むが、作曲家のナディア・ブーランジェにタンゴの道に進むべきと助言された。師の教えに従いブエノスアイレスで八重奏団を旗揚げするが、革新的なタンゴに非難が集まり、ピアソラは命を狙われ、家族を連れてニューヨークへ舞い戻る。しかし人脈のない彼にアメリカの音楽業界は冷たく、食費にも事欠くほど追い詰められるなか、愛する父の死が伝えられる。失意のどん底から生まれたのは、後にピアソラの代表曲となる、父に捧げた『アディオス・ノニーノ』だった。母国に戻ると不退転の覚悟で五重奏団を結成し、ファンを獲得していく。しかし音楽活動が順調になるにつれ、家族との間には隙間風が吹き始め……。
「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」の解説
アルゼンチン・タンゴの名作曲家アストル・ピアソラのドキュメンタリー。革新的なタンゴを世に送り出し、タンゴ純粋主義者やメディアの非難を浴びたピアソラ。そんな彼と、彼を支えた家族たちの姿を、アーカイブ映像やプライベート・フィルムを交え映し出す。監督は、ベルリン国際映画祭ルイジ・デ・ラウレンティス賞受賞のドキュメンタリー作家ダニエル・ローゼンフェルド。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2018年12月1日 |
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キャスト |
監督:ダニエル・ローゼンフェルド
出演:アストル・ピアソラ |
配給 | 東北新社=クラシカ・ジャパン |
制作国 | フランス=アルゼンチン(2017) |
上映時間 | 94分 |
公式サイト | http://piazzolla-movie.jp/ |
(C)Daniel Rosenfeld (C)Juan Pupeto Mastropasqua
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-02-15
今晩,NHKEテレ「らららclassicタンゴの真実」でラストに演奏されたピアソラの〈ブエノスアイレスの冬〉等を聴いている内にピアソラに就いてのdocumentary filmの本編が一頻り観たく為って仕舞った。新しい音楽を取り入れて若者にも愛される曲を産み出したと云うピアソラ,名曲〈リベル・タンゴ〉がロックとのfusionだとは気付かなかった!?