P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-01-03
マーゴット・ロビー,クリスチャン・スタン等の熱演で映画〈ブラック・スワン〉風なライバル意識も描き込まれる。挿入されるinterviewもドキュメンタリーなタッチを高め,名篇〈レスラー〉見たいな人生の悲哀・哀感も感じさせるではないか💃
あいとーにゃしじょうさいだいのすきゃんだる
総合評価4.67点、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
マーゴット・ロビー,クリスチャン・スタン等の熱演で映画〈ブラック・スワン〉風なライバル意識も描き込まれる。挿入されるinterviewもドキュメンタリーなタッチを高め,名篇〈レスラー〉見たいな人生の悲哀・哀感も感じさせるではないか💃
ふてぶてしいヒロインの造型が見事。さらに母親や元夫など、脇役の非情なまでのシニカルな描きぶりが秀逸。特にラスト近くの。ただ「真相」があれだとすると、「バカによるバカな真似が、20世紀のアメリカで、こんなに簡単に成立してしまうのか」と、虚しくなった。当時はこの他、ビットの復帰や、バイウルの負傷なんかも話題だったなあ、としみじみしました。
実に面白い映画でした。
オカンの存在がすごい! 実の子にあんな暴言・悪態をつき、容赦なく暴力をふるう母親―彼女を完璧なまでに演じた女優(アリソン・ジャネイ)がアカデミー賞助演女優賞獲得―うなずけますわ!
ハイ、リアルタイム世代として(このスキャンダル事件)はっきり覚えていますとも! ナンシー・ケリガン役の女優に関していえば、もう少し似せた方が真実味が増して良かったような気がする。
アメリカはいつの時代でも「愛するもの」を作る。その代表がナンシー・ケリガンであり、同時に「嫌うもの」も作る。その代表がトーニャ・ハーディングである。ラストの意味深なセリフに妙な説得力があり、納得感もある(笑)。
その昔、『アイス・キャッスル』という胸キュンのフィギュアスケート題材の映画があったが、今回はそんなイメージは全くないよな。