P.N.「ヤマグチゴロン」さんからの投稿
- 評価
- ★☆☆☆☆
- 投稿日
- 2019-05-04
おそらく先のシリーズで描ききれていなかった猿社会の形成までを時系列も含めて、矛盾のないように収束させたい意図は理解できるが、ここまで猿vs人間テーマをリアルに描かれても、正直ピンと来ない。この映画は、やはり人間が滅ぼされるSFスリラーであるべき。人間から虐げられてきた猿たちの復讐劇と生物の進化が哲学的視点から語られている様相が垣間見え、とにかく退屈。何かもっと大きな戦い合う動機がなければ。シーザーは優秀な反体制リーダー然としたキャラクターだが、自らの種の保存のためだけでなく、地球の未来のために「人類」を滅ぼすことを決意する「マーズ」(横山光輝の衝撃的名作)のような絶対的な存在だった…となれば、その結末は前シリーズに匹敵するものとなったはずだ。