P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-07-18
本アシュトン・サンダースとキキ・レインが共演した映画〈ネイティブ・サン〉はリチャード・ライトの小説の映画化で中々印象深い作品👁️
むーんらいと
総合評価4.6点、「ムーンライト」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
本アシュトン・サンダースとキキ・レインが共演した映画〈ネイティブ・サン〉はリチャード・ライトの小説の映画化で中々印象深い作品👁️
ジョン・ル・カレ原作の映画化「我らが背きし者」に出演していたユアン・マクレガーの妻役のナオミ・ハリスを視ていたら、本編で母親を演じた彼女の熱演が脳裡に甦って来たんだ…。どの作品にも一際、魅力を放ってる英国のアクトレス何だねぇ!
其の上、主人公が麻薬取扱稼業に為って仕舞う最終篇でも裏切られた友情と友との和解のシーンはとてもピュアな純愛に貫かれていて…。オー・ヘンリーの短篇小説「二十年後」見たいな再会シーンが見せ処何だ!
そして他のサイトに依れば、本編には映画「ブエノスアイレス」を踏まえたオマージュと普遍的な物語をシンボライズする抽象性が在るとも…。其の辺りがドラマ・テイックでストレートな幼年期から、ニュアンスを異にした社会人同士の紲へと変容して画かれる断層として意外な感じを与えるー。「ブエノスアイレス」が銀河系の宇宙の様に渦巻くウオーターフォールの異国の街での禁断の愛とするなら本編の月光の静寂に浮かぶ白い波濤や如何💜👣
ロードショー館で見逃して仕舞ったのでスター・チャンネルでのブラウン管視聴。解説では映画評論家・町山智浩氏の本編keywordはブルー。其れは兎も角、章立ての構成はルキノ・ヴィスコンテイ監督の群像劇「若者のすべて」を想わせる、作品の雰囲気はリチャード・ライト著「ブラックボーイ」等を。肌の色の差別や苛めが同じ様な黒人社会の内部にも巣食う学園生活、薬のバイヤーや母親の存在、夜の海岸で月明かりに照らされて青く輝く黒い肌…。「エデンの東」「欲望という名の電車」、本編は色んな映画が次々に脳裏に浮かんで来るんだね🌚💙🌜
⭕️居場所のないこども。家でも、学校でも…。イジメられる教室は見たくない。ピンボケの画面は、彼のこころの内の現れ。場の空気を台詞ではなくピント一つでものがたる。反撃して自信をつけた子は、監獄でマッチョに変身。ピンボケの世界とはおさらばするが、その先にあるのは、冷たい鉄格子か、こども心に宿す月夜の海か…?
カメラワーク、音響、演出が、さりげなく、過度にならずに、自然に、かといって、手を抜いているわけではないが、不必要に見せずに、観客のイマジネーションを書き立てる引き算の美学が構築されている作品。
ムーン・ライト
創造の海に戯れる時、月の光は、青く身を照らして、愛、それは、ブルー。
スクリーンのその中にあるのは、すべてを超えた…、
ただ、愛がある。
ムーン・ライト(愛の光り青く)
『ラ・ラ・ランド』ではなく、この作品を《作品賞》に選出したアメリカ・アカデミー賞会員たちの良識および作品の質を見抜く力があったことに拍手を送りたい気分である。しかし同時に、素晴らしい作品であるとは思うが、よく見聞する「早くも本年度ナンバーワンの呼び声高く…」という言葉は使いたくはない。同性愛を扱った映画は《作品賞》に縁遠かったが、白過ぎるアカデミー賞の事もあってついに…幸運が重なった稀勢の里のような映画かな(笑)
すごい期待して入りましたが、好みの映画でなかった・
これは静かにじっとり見せる映画。こういう話にお約束な展開は何一つなく、じある意味、主人公は永遠に報われないのかも、と思ってしまった。内面のドラマ中心だが、一方で、差別されている立場にある人々が、その中でさらに差別を行うという、過酷な現実を突きつけている。少年期と青年期に比べ、大人になってからは少し微妙な所はあった。