人類遺産 作品情報
じんるいいさん
何の説明もなく、圧倒的な映像美の中に作り上げられた人物すら登場しない究極の世界観。高度成長期を支えたマンモス団地、子供たちの楽園だったテーマパーク、観客の拍手が反響した大劇場。人間がいなくなった後を緑が覆い、鳥が飛び、風が吹きすさぶ……。誰もいない廃墟の風景から、まるでその場にいるかのような臨場感と不思議な生命力が伝わってくる。私たちが見ている光景は過去の産物なのか?それともこれが未来の世界なのか?そもそも人類がこの地球に存在する意味とは何なのか?“棄てられた風景”が、今静かに語りかける……。
「人類遺産」の解説
「いのちの食べかた」のニコラウス・ゲイハルターが、4年の歳月を費やし、日本を含む世界70カ国以上に及ぶ廃墟の風景を独特の映像美で切り取ったドキュメンタリー。一切の説明を排した誰もいない廃墟の風景から、臨場感と不思議な生命力が伝わってくる。第66回ベルリン国際映画祭でフォーラム部門に出品された。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2017年3月4日 |
---|---|
キャスト | 監督:ニコラウス・ゲイハルター |
配給 | エスパース・サロウ |
制作国 | オーストリア=ドイツ=スイス(2016) |
上映時間 | 94分 |
公式サイト | http://jinruiisan.espace-sarou.com/ |
(C)2016 Nikolaus Geyrhalter Filmproduktion GmbH
予告編動画
※音声が流れます。音量にご注意ください。
※一部ブラウザ・スマートフォンに動画再生非対応がございます。
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「ポン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-05-08
いい映画でした。不謹慎な言い方で申し訳ないが、「94分映像による世界廃墟ツアー」の気分である。だが、廃墟を幾つか並べて見せるだけではやはりメッセージとしては弱い。そこ(廃墟)に至るまでの過程。何故その後も廃墟のままなのか。 解体、二次活用出来ない理由は…など総合的に考えなければいかんと感じましたね。批判するだけで代替案を出さなければ、どこかの国の万年野党と同じ。