P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-05-30
✨そして本篇は,光の彫刻見たく触覚的と云うか感性の研ぎ澄まされた作品何だ…。水崎綾女と永瀬正敏のキスシーンは切ない迄に美しくー。
ひかり
総合評価4.33点、「光(2017・日=外・河瀬直美監督)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
✨そして本篇は,光の彫刻見たく触覚的と云うか感性の研ぎ澄まされた作品何だ…。水崎綾女と永瀬正敏のキスシーンは切ない迄に美しくー。
カンヌ映画祭の生中継をTV で観ていたらパルムドール賞の発表で挨拶のジュリエット・ピノシェが光と言ったのが妙に気になった。受賞は逃したが上映の際にスタンデイング・オーベーションだった映像も報じられた。本編は映画の魅力を写真家の河瀬直美監督が吐露。ピノシェ主演の<アクトレス>の山岳風景がオーバーラップして泣けてくる。ポルトガル映画<ブラインド>もそうだが、視覚し難い題材を見応えある骨太な愛の映像に成就した。永瀬正敏の渾身の一作となった。今回の重厚な役処。其の写真も永瀬本人の作品だとは!
「JPA日本パラ陸上競技選手権大会」で観客席に空席が目立つ(実際は超ガラガラ状態だとか…)というニュースにこの作品が重なる。私がこの映画を見た時も土曜日だったが観客はひと桁でした。
まあ「監督のひとりよがり」と揶揄される部分もあろうが、監督はひとりよがりです。独裁者です(笑)。そうでなけりゃこんな作品撮れませんもの。
河瀬監督の中ではナンバーワンとは言えないが、いい作品だったと思います。