P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-07-08
六本木の新国立美術館で8月迄好評開催中のウイーン・モダーン展にはクリムトの絵画の他に,エゴン・シーレの自画像,少女の油彩,デッサン等当時のウイーン分離派,ココシュカ等表現主義の絵画,デザインが処狭しと並んで居る…。丁度本篇の〈乙女と死〉のモチーフも蘇りつつ
えごんしーれしとおとめ
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六本木の新国立美術館で8月迄好評開催中のウイーン・モダーン展にはクリムトの絵画の他に,エゴン・シーレの自画像,少女の油彩,デッサン等当時のウイーン分離派,ココシュカ等表現主義の絵画,デザインが処狭しと並んで居る…。丁度本篇の〈乙女と死〉のモチーフも蘇りつつ
目黒美術館に巡回中の〈世紀末ウイーンのデザイン展〉でグスタフ・クリムトやエゴン・シーレのデッサン画が当時の美術家のgraphicデザイン作品や木版画,挿画等と共に展示されて居た…。知られざるartistは生活の中の美術を実践し純粋芸術と工芸作品等の応用芸術の境目は無かった
本編は渋谷のBunkamuraロードショー公開時に見逃して仕舞った作品でTV視聴と相成った。そんな放映だからか浮世絵の枕絵にも暈しが入る始末だから何やら哀しくも為るねえ。法廷でエゴン・シーレが少女画を焼却されるシーンもそうだったが。作品の持つ雰囲気からかフランソワ・トリュフォー監督のアンリ・ピエール・ロシェの日記に基づく映画「恋のエチュード」を想い浮かべたんだ
28歳で生涯を閉じたエゴン・シーレの画家魂を周到な史実を基に描き出した力作!フランソワ・トリュフォー監督の名作(突然、炎の如く)を思わせる様な恋人・モデル間の複雑な人間模様…。公訴されて留置されたり兵役で画業を中断されたり多くの試練が待っているがー。