P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-04-17
今朝のNHKラジオ深夜便で為された剣道家へのインタビュー,伝統に囚われ無いスポーツとしての剣道の心意気が何処か本篇にも通じ逢うようなユニークさが感じられて
こころにけんしを
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今朝のNHKラジオ深夜便で為された剣道家へのインタビュー,伝統に囚われ無いスポーツとしての剣道の心意気が何処か本篇にも通じ逢うようなユニークさが感じられて
⚔NHKテレビで剣道のドキュメントを観てから今朝NHKFMラジオ局のVIVA合唱でエストニアの特集を聴いて本篇のフェンシングの映像・子ども剣士の姿が蘇って来てね
そして,エストニアを舞台に独ソ戦で引き裂かれた部隊の悲劇を描く作品が〈独ソ・エストニア戦線〉2015
クラウス・ハロ監督のインタビュー記事を読むと、心に強さを持つ生き方、人は孤独では無い事等、本編に取り組んだ姿勢に励まされる…。子役の的を得たキャステングが自ずと作品を導いて行くと云う映画演出の醍醐味もー。静謐ながら力強くシンプルながら複雑な小国エストニアの置かれた大国ロシアソ連邦との地勢的環境と教師の大きな役割りを考えさせられた。レニングラードへの旅立ちの駅舎と再会のシーンも秀逸❗️
フェンシングの試合に勝った後での教師との別離。教師が去って行く姿を見詰める生徒の遠い眼差しが印象的だ!
木下恵介監督の<二十四の瞳>を思わせる教師と生徒との再会シーンも。スターリンの大きな肖像画が掛けられた統制国家の下で強制収容所送りとなったフェンシング剣士の実話。心の中のスポーツマンシップは売り渡さなかった、エストニア人の独立精神が清々しい…。
エストニアを舞台にした作品は観る機会が少なく、アニメーション上映会やショートフィルムフェスタやフイルムセンター等に限られていた。本編は(ヤコブの手紙)の監督が心温まる作品に纏めた♪子役の瞳が忘れ難い名篇♪!
普通に生きていく事が難しい旧ソ連での話。秘密警察に追われる主人公が、フェンシングの全国大会に出場するために多くの視線に晒されるレニングラードに行くかどうかの決断で悩み、大会に出場した後も上司の密告で危機が迫るが、教え子を置いて逃亡するかしないかの決断がクライマックス。主人公が教え子に勇気を与えるというより、教え子が主人公に勇気を与えたという話でなかなか良かった。ただ、ラストは余計だったかな?