母 小林多喜二の母の物語 感想・レビュー 8件

ははこばやしたきじのははのものがたり

総合評価5点、「母 小林多喜二の母の物語」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-03-22

蟹工船の原作の解題には小林多喜二のは母子に焦点を宛てる,三浦綾子原作の本篇はそんな視座とも合致するのだろう。神奈川県七澤温泉は本篇のロケ地で多喜二の小説オルグが実際に書かれた場所で隠れ家が保存され着物なども掛けられた貴重な空間だ

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-11-05

多喜二ツアーで小樽商大や旧拓銀建築、文學記念碑等を見学、港湾労働者をダイナミックに画いた「蟹工船」等の作者・小林多喜二の足跡を辿った。本編に登場する豊かな感性の多喜二が育った、実り豊かな地・北海道の小樽。国家権力に弾圧された多喜二死後も、小説に描かれた人々は戦後も民主化に労し此の地に根を張って生きた人も居たと訊く。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-03-05

そして先月から多喜二忌に因んだ小林多喜二の催物が各地で開催されている。本編はパンフレットを読むと撮影されながらも上映時間の関係でカットされた場面が在ると云う…。出来れば其の復元された完全版を観て見たいなあと多喜二 祭に参加して想ったー。本編は原作者のクリスチャンの視座でも描かれた作品だが、神を信ずる者も信じ無い者も連帯したのが戦前の闘いで在った。母セキは言った。「倅がもの書きに為って死ぬ何て想像だにしなかった」と。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-06-08

本編の原作、三浦綾子の「母」を読んで見ました。多喜二の母セキの秋田弁の訥々とした想い出噺が細かい。小説や舞台では読者や観客のイマジネーションに委ねられるが、映像ではよりリアルな再現描写が求められる。日本最高齢の女性監督は低予算で効率的に撮影をしたと言う…。パン、おはぎ、食卓等…日常生活のシーンも多い。山田洋次監督の<母べい>見たいに治安維持法法制下、特高が土足で家宅捜査する場面が余りに強烈で痛々しい!戦前の暗黒政治だが希望の灯は消えず。「闇があるから光がある」

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-05-22

青年劇場の芝居<梅子とよっちゃん>を観劇していたら本編に出て来る1933年小林多喜二の死を巡り、築地小劇場での労働葬のエピソードが有りました。お芝居自体は戦後映画<女優>等に主演した演出家-土方与志と舞台衣裳で芝居を助けた妻-梅子の生涯を年代記的に追った作品。本芝居の梅子も本編の多喜二の母親も、女性の視点で歓びも哀しみも描いた共通性が有るように感じられたー。

P.N.「なおみ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-05-06

舞台映画ということで、舞台を見ているような迫力があった。セリフの言い回しや話の展開も舞台のようだった。
とにかく主人公の寺島しのぶさんが良かった!特に多喜二が殺された後の余生の場面。聖母マリアの気持ちを思いやるとこは涙が止まらず嗚咽しそうだった。この時代、同じ思いをした母親がたくさんいたと思う。こんなことは2度と繰り返しちゃいけない。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-10

<蟹工船>や<真昼の暗黒>等名作の製作の現代ぷろが放った渾身の力作!!小林多喜二の死は犠牲者イエスの死<ピエタ>の図像とオーバーラップする。多喜二の母は、まさか、一小説書きに過ぎない息子が国家権力によって殺されるとは思いも寄らなかったー。警察は人殺しが許されるのか?
言論の自由を奪う事から始まったファシズムに抗した多喜二を母親の視点で描く。加害者をも赦したイエスの教えとクリスチャンの母の寛容さが、泣かせる。寺島しのぶは聖母マリアの様に清々しい!

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-03-13

三浦綾子原作の劇<母><銃口>を観た事が有りました。
本編は未だ予告篇でしか観ていませんが、寺島しのぶの老けメイクと迫真の演技が楽しみです。
新宿か横浜の映画館で観賞したいと思ってます。予告でも海浜の光景が美しい♪巡査役で徳光アナウンサーと有り、そういうユニークなキャステイングにも期待!!

最終更新日:2024-04-01 16:00:02

広告を非表示にするには