P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-08-04
ドキュメンタリー映画〈Iamヒッチコック〉では本篇で使用された同様のinterview録音が活用された。「ヒッチコック劇場」でTVに参入した監督自身が低額予算で黒白のスラッシャー映画として企画したのが大ヒットした映画〈サイコ〉だったことが証される。検閲通過のプロセスも
ひっちこっくとりゅふぉー
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ドキュメンタリー映画〈Iamヒッチコック〉では本篇で使用された同様のinterview録音が活用された。「ヒッチコック劇場」でTVに参入した監督自身が低額予算で黒白のスラッシャー映画として企画したのが大ヒットした映画〈サイコ〉だったことが証される。検閲通過のプロセスも
スター・チャンネルで放映されたドキュメンタリー作品〈Iamアルフレッド・ヒッチコック〉も本篇interview等関係映画人の貴重な証言に依るヒッチコック映画の秘密解明
本篇に出演したポール・シュレイダー脚本・監督の映画〈アメリカン・ジゴロ〉も又ローレン・ハットン,リチャード・ギア共演のサスペンスフルな作品。アルフレッド・ヒッチコック監督の名篇〈フレンジー〉風のmystery要素が漂った愛のドラマで
🦏世田谷美術館で開催された犀のマークの出版社・晶文社の編集者・小野二郎展〈ある編集者の仕事〉に関する展示の中にハードカバー翻訳「ヒッチコック/トリュフォー」の本が出品されていました。洋書版は持ってましたが装幀を含む中々の豪華本で未だにベストセラー何だなあ
海外ドラマ「ポルノストリート・インNY」はジェイムズ・フランコとマギー・ギレンホールが共演する話題のテレビ番組,中にポルノ映画を撮影しているシーンも出て来る…。女流演出家のカメラワーク等の指示に「ヒッチコック/トリュフォー」の本からの引用風なのが在って吃驚!
そして本編は同時にヒッチコック監督がトリュフォー監督に「君はどう撮っているの?」と聞き返している声も収録されていてトリュフォーの演出法も判るんだ…。例えば俳優と上手く撮影が進まない時には夕食時にリラックスした瞬間を捉えて翌日の台詞を俳優の特徴に併せて書き直して、即興演出で次第に息の合ったリアリテイの在る映画にして行くんだと。更に本編では「めまい」のソウル・バスの描いたポスターも出て来るがヒッチコック監督の作品が観客の心を一気に捕らえる手法は此のポスターのイラストレーション見たいな大胆な判り易さ何だね!勿論繊細な心理描写の積み重ねで次第に真実味が増してね🎵
久し振りにスター・チャンネルの放映で本編を観てヒッチコック映画論の核心に改めてサジェスションを受けた…。「2000人の観客の事をいつも念頭にしている」ヒッチコック監督の映画創作術は作家主義と如何に相容れるのか?又、映画の魅力は「ストーリーや原作の面白さでもなく、俳優の演技力でもなく…映画そのもの!」だと云う巨匠の発言は商業映画監督とは異質な純粋映画論。ラストでは映画は「秘密を手にした人間の善と悪の葛藤のドラマ」此れに尽きるとー。目眩く名篇映像のフッテイジと創作秘話の貴重なインタビュー集のドキュメントだ。若きインタビュアーのトリュフォー監督とのツーショットも微笑ましい😃
可愛いジェニファー・ラブ・ヒューイット嬢ら青男女が交通事故に係わるトラウマに恐怖する映画〈ラストサマー〉を観た…。此のホラーもジュブナイルなヒッチコック・タッチとも云える作品何だねー。事故から一年後に送られて来た手紙が真相を知られて仕舞ったのでは無いかと言う戸惑い・疑惑。物語はミス・コンテストや学園ものの延長線上にもあったが、湊町を舞台にした一捻りが効いていたかな🎵ジェイソン見たいなある種のパターンは有るものの🍀
先日、久し振りにマーティン・スコセッシ監督の〈タクシー・ドライバー〉を観ていたら冒頭のタクシーが映し出すニューヨークの夜景やオブセッショナルなラストシーンから〈サイコ〉や〈フレンジー〉等を想い浮かべた…。又、未公開映画〈カット・バンク〉にも剥製造りの人形マニアが登場したりでカナダ国境に近い田舎町の閉塞感がヒッチのサイコ風で中々にミステリアスだったかな:-(
ドリス・デイとジェイムス・スチュアート共演の<知りすぎていた男>吹替え版を見ていたらモロッコ、マラケシュ等のアラブ世界の色彩美にアンリ-マチスの絵画が頭に浮かんだ…。ヒッチコック監督は元来、映画美術出身だから美女を始めとする人物造形や奥行きのある構図など細心の注意を払った…。トリュフォー監督作品のカット割りに其の大きな影響の痕がある。ヒロイン達の美しさと共に♪
スターチャンネルのTV 放映で<知りすぎていた男>を観ていたらラストの息子の救出シーンで、観たばかりの韓国映画<トンネル、闇に鎖ざされた男>を連想した。海洋パニック映画<タイタニック>も鎖ざされた極限状況での人間関係をサスペンスフルに描いた点でヒッチコック-タッチのエンターテインメントだった♪寧ろ、現代の映画作品でアルフレッド・ヒッチコック監督の影響を受けていない作品を探す方が難しいのかも知れない…。
本編でマーチン・スコセッシ監督がヒッチコック監督作品について俳優論を語っているのが興味深い。スターの個性派時代の到来とそれ以前と言う区分で。
先日TV 放映で観たニコールーキッドマン主演のサスペンス映画<冷たい月を抱く女>を観ると現代のヒッチコックータッチはより激烈!スターの個性を生かした作品に仕上がっていた。
本編の精鋭監督インタビューの10監督で辞退したのは独自にヒッチコック研究作品で登場したブライアン・デ・パルマ監督!スター・チャンネルのサスペンスの方程式では<裏窓>に続いて<ボデイ・ダブル>が放映された。
確かに<裏窓>をベースにしながら劇中劇ならぬ映画の内幕ものとして、撮影所を舞台に閉所恐怖症の主人公の悪夢をエロチックなB級ホラーのパロデイとして演出♪ヒッチへのオマージュは<愛のメモリー>のデ・パルマ方式の360度回転パーンのカメラ!そのキスシーンであったー。
スター・チャンネルのアルフレッド・ヒッチコック監督映画の方程式・完全犯罪で映画<ロープ>が放映された。室内劇の一幕ものとして一本の縄の様に映像は途切れる事がない!心理的に追い込まれたピアニストが奏でる演奏シーンではトリュフォー監督の<ピアニストを撃て>のナイーブなシャルル・アズナブールを思い出した…。ワンカット・ワンシークエンスの徹底したカメラワークは、アカデミー受賞作品<バードマン…>に継承されている♪
勿論悪い出来の映画だとは思わない。
ただ見ている最中、これブルーレイorDVD版の特典映像で見るタイプのもの。余程のマニアでない限り1,800円の入場料は高いと思う(再度言う。決して悪い作品ではない!)
同じ金出すなら、名匠たちの作品をちゃんと見た方がいいだろう。映画『健さん』を見た時と同じ感想だ。
昨日新宿シネマカリテで見ました本編を見て本を再読したくなった!ヒッチコック&トリュフォー監督の創作の秘密が判る…。