P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2022-02-02
更に本エドワード・ズウイック監督がローラ・ダーン等とタッグを組んで死刑囚の冤罪事件を告発した社会派映画が〈疑惑の炎〉だった。現実を見詰めながら極限の独房等での秀逸な描写も有って見逃せない秀作!
かんぜんなるちぇっくめいと
総合評価4.6点、「完全なるチェックメイト」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
更に本エドワード・ズウイック監督がローラ・ダーン等とタッグを組んで死刑囚の冤罪事件を告発した社会派映画が〈疑惑の炎〉だった。現実を見詰めながら極限の独房等での秀逸な描写も有って見逃せない秀作!
そして舞台をアフリカに移しチェスの女流棋士の王座を廻る対戦記が劇映画「奇跡のチェックメイト クウーン・オブ・カトウエ」だった。一際カラフルな民族衣裳を見に纏ったヒロインの姿が印象深かった。エンドで示される登場人物のその後やエンドロールにブラウン管から飛び出して踊る伊達男等も可笑しかった!😎🤹
第2のボビー・フィッシャーを目指して少年がチェスの試合に挑むのが映画<ボビー・フィッシャーを探して>ー。父親を歓ばせる為に一途に試合に勝ち続けるが…。釣りで気分転換したり全人教育がかえつて試合に挑む心の成長と成って往く。少年達の澄んだ眼差しが堪らない。勝敗を超えた友情、真に生きるとはどう言う事か。ベン-キングスレイ演じる指導員の姿が其処に在った。本編と併せて観たい作品である。
本編は、人物キャラがユニークな自伝的なウッデイ・アレン監督の<アニーホール>を連想させた。其は恋愛術の男女の心理戦でダイアン・キートンとのやり取りの絶妙さが生きていてー。本編もまた伝説のチェックメイトの内面や勝ち気で時に脆い精神性がサスペンスフルに掘り下げられて、トビー・マグワイアらの演技がとても光っています!チェスをやる人もやらない人も楽しめるエンターテインメント♪
本編はチェスの対戦と東西冷戦が並行し、極私的世界と国際情勢が複眼的なサスペンスとなり、実に面白かった♪ジリジリとした心理戦と盗聴されているのでは無いかと言う妄想…。対局のプレッシャーがお互いに異常心理を招く!!冷戦代理戦争となってマスコミのフィーバー振りも凄い。ラストで本人の凋落が報じられるが、対局勝利のヒーローだけに、精神的に疲労困憊消耗し使い捨てられて忘れられた存在に至った落差に人生を感じた。だが天才チェックメイトとしての名対局の記録は歴史に残った。
チェスや将棋のプロが観たら、おそらく満点だったと思う。一般人には、主人公役が凄く巧すぎて、かえって微妙。チェスの天才という以外に人間的な魅力が皆無で、本当にチェスを取ったら、内面に何もないどころかマイナス要素しかない人物として、見事に演じている。最初は、演技と脚本に問題があって、こういう人にしか見えないのでは、と思ったくらい。