P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-10-11
そして本篇には脚本の授業の中でヒュー・グラントが「映画は忘れられる。Disneyも黒澤も亡くなった。ベルイマン監督作品を3つ言える人が居るか?」すかさず映画マニアの学生は返答するけれど…。「じゃ,シナリオを書いたってしょうが無いじゃ無いか~」。自らの教室の講義の中でそんな事を云って仕舞うプライド高き講師だったが,教える過程で色々在って次第に変わって行くんだ,其処が本篇の大きな魅力だった
りらいふ
総合評価5点、「Re:LIFE リライフ(2014)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
そして本篇には脚本の授業の中でヒュー・グラントが「映画は忘れられる。Disneyも黒澤も亡くなった。ベルイマン監督作品を3つ言える人が居るか?」すかさず映画マニアの学生は返答するけれど…。「じゃ,シナリオを書いたってしょうが無いじゃ無いか~」。自らの教室の講義の中でそんな事を云って仕舞うプライド高き講師だったが,教える過程で色々在って次第に変わって行くんだ,其処が本篇の大きな魅力だった
本篇出演のベラ・ヒースコート嬢がワンダーウーマンの原型モデルの1人を演じた未公開映画〈ワンダーウーマンとマーストン教授の秘密〉を視聴。原作comicの作者は大学の元心理学の教授,其の創作秘密が証される。漫画のヒロインはベラの容姿に近い!彼女が劇映画〈ワンダーウーマン〉の主役を演じたらどんなだろうと想像して見るのも愉しい💃
シナリオの授業風景と学生とのやり取り、同僚との関係等細やかに紡がれるstoryのシナリオが実に佳く出来てるんだ!悩める女学生ベラ・ヒスコート嬢とのdelicateな関係性もスリリングな展開にドラマを進めてー
そして本編三文シナリオ・ライターのヒュー・グラントは次回は「マット・デイモン主演で…」と学生に息巻いて要るんだが,トラブルも乗り切って,教え子がハリウッド・デヴューのチャンスを掴んだり,メリッサ・トメイと息が合ったりと学生に真に愛される粋な処を魅せている。
シナリオ・ライターの生き方を学園を舞台にライト・コメデイに仕上げた洒脱な作品。そのシナリオ教室の授業風景が非常に面白い♪ヒュー・グラントがピッタリのはまり役。社会人学生でシングルマザーのマリサ・トメイとの掛け合いとか息があった演技も見もの。内幕もの風に色々な映画へのオマージュ、諷刺、パロデイ感に充ちている。例えばトワイライトゾーンの主題曲♪とか夜の回転木馬の撮影場所とか映像愛が一杯に詰まった珠玉の一本だろう。