屍者の帝国 作品情報

ししゃのていこく

19世紀末のロンドン。技術進歩により死体を蘇らせることに成功、屍者を労働力に充てていた。英国政府の秘密組織ウォルシンガム機関に呼ばれた医学生ジョン・ワトソンは、100年前にヴィクター・フランケンシュタイン博士が遺した『ヴィクターの手記』を探すよう密命を受ける。その書には、生者同様に意思を持つオリジナルの屍者ザ・ワンを生み出した技術が記されているらしい。ワトソンは新型の屍者を率いて叛乱を起こしたロシア帝国軍従軍司祭である屍者技術者アレクセイ・カラマーゾフが姿を消したアフガニスタン奥地へ向かうことに。カラマーゾフが新型の製造にあたり『ヴィクターの手記』に記された技法を用いたことが十分考えられた。すべての行動を記録する屍者フライデーを伴い、ワトソンの旅が始まる……。

「屍者の帝国」の解説

2007年に鮮烈なデビューを果たしたものの34歳の若さで他界した作家・伊藤計劃のSF小説および共著をアニメ映画化する『Project Itoh』の一作。本作では伊藤計劃の遺稿を盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぎ第33回日本SF大賞特別賞および第44回星雲賞(日本長編部門)を受賞した長編作品を、『進撃の巨人』シリーズを手がけたWIT STUDIOのアニメーション制作により映画化。屍体を蘇生させ労働力にする時代を舞台に、生者同様に意思を持つ屍者を生み出す技術が記された書物をめぐる冒険を繰り広げる。監督は「ハル」の牧原亮太郎。フジテレビの深夜アニメ放送枠『ノイタミナ』が展開する劇場版アニメとして制作された。

34歳で他界した伊藤計劃の遺稿を円城塔が書き継ぎ、劇場版アニメーション化した『Project Itoh』の一作。死者蘇生技術が発達し、屍者を労働力として活用する19世紀末のロンドン。医学生のジョン・H・ワトソンは、諜報機関からある任務を命じられる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2015年10月2日
キャスト 監督牧原亮太郎
原作伊藤計劃 円城塔
出演(声)細谷佳正 村瀬歩 楠大典 三木眞一郎 山下大輝 花澤香菜 大塚明夫 菅生隆之
配給 東宝映像事業部
制作国 日本(2015)
上映時間 120分

(C)Project Itoh /THE EMPIRE OF CORPSES

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ユーザーレビュー

総合評価:4.67点★★★★☆、3件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-12-06

今朝のNHKラジオ深夜便人有りて街に生きは本篇原作者の一人の作家・円城塔が読み解くラフカディオ・ハーン小泉八雲の怪談,直訳して解明出来た不思議の國・ニッポンのKWAIDANNワールド何だなあ!嘗て百万人の英語の荒井良雄のサタデーシアターでアラン・ブース氏が怪談を朗読紹介して居たが,そんな異次元な感覚が興味津々

最終更新日:2025-12-16 16:00:01

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