虐殺器官 作品情報

ぎゃくさつきかん

アメリカではテロの脅威に対抗すべく徹底的に情報管理される一方、その他の各地では紛争が激化。各紛争地を渡り歩く米軍特殊部隊クラヴィス・シェパード大尉のもとに、紛争の気配が漂い始めるとともに現れ泥沼化に陥るといつの間にか姿を消す元言語学者ジョン・ポールについて調査するよう指令が下る。彼は何を目的にその地に現れるのか、謎に包まれていた。ジョンがチェコに潜伏しているとの情報を掴んだクラヴィスは『虐殺の王』と呼ばれる彼の追跡を開始するが、そこには驚くべき真実が待ち受けていた……。

「虐殺器官」の解説

2007年に鮮烈なデビューを果たしたものの34歳の若さで他界した作家・伊藤計劃のSF小説および共著をアニメ映画化する『Project Itoh』の一作。本作では伊藤計劃のデビュー作にして『SFが読みたい!』の『ゼロ年代SFベスト30』国内編1位に選ばれた長編を、「劇場版ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH」を手がけたmanglobeのアニメーション制作により映画化。アメリカでは徹底した管理が進みそれ以外の国では紛争が激化する中、紛争への関与が疑われる謎の男を追う。監督はテレビアニメシリーズ『Ergo Proxy』の村瀬修功。フジテレビの深夜アニメ放送枠『ノイタミナ』が展開する劇場版アニメとして制作された。

SF作家伊藤計劃の小説を映像化する『Project Itoh』の第1弾で、制作スタジオの倒産により制作延期になったが、新たに設立された『ジェノスタジオ』により再始動、劇場公開。世界各地での紛争が激化するなか、米軍特殊部隊シェパード大尉にあるミッションが下される。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2017年2月3日
キャスト 監督村瀬修功
原作伊藤計劃
出演(声)中村悠一 三上哲 石川界人 梶裕貴 小林沙苗 大塚明夫 櫻井孝宏
配給 東宝映像事業部
制作国 日本(2017)
年齢制限 R-15
上映時間 115分

(C)Project Itoh/GENOCIDAL ORGAN

ユーザーレビュー

総合評価:4.67点★★★★☆、3件の投稿があります。

P.N.「あ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-02-20

原作虐殺器官を丁寧に映像化した作品。作画、背景、CGなどが惜しみないクオリティの映像が序盤から終盤にかけて怒涛の勢いで描かれている。ストーリーも映像化に合わせて再構成されており一部原作からは削られた部分があるがそうした面でも粗はなく非常に纏まっている。ゴア表現が非常に多く一部の人には目を瞑りたくなる場面もあるのだがそれも劇中内での説明に必要なファクターであるためしかと見てほしいところでもある。project伊藤の中でも一番の出来の作品だと思われる。

最終更新日:2022-07-26 11:03:25

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