P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-21
杉浦日向子の原作は筑摩書房刊のハードカバーの豪華本,章立ての枕絵も艶やかに魅せる江戸の風俗画スタイルも興味津津何だ
さるすべりみすほくさい
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杉浦日向子の原作は筑摩書房刊のハードカバーの豪華本,章立ての枕絵も艶やかに魅せる江戸の風俗画スタイルも興味津津何だ
初台のオペラシテイ・ギャラリーで観たモダン・センスなアーティストのジュリアン・オピーは浮世絵収集家,特に本篇に関連する様な江戸期の木版画家,葛飾北斎等に造詣が深い。そして又,Jアニメーションのセル画も輪郭線が際立った人物作品制作のヒントにしている見たい何だ
葛飾北斎の娘の木版画は原宿の大田記念〈浮世絵〉美術館で観た事が在りました…。そして、友人が公開時に本編を「とても面白かったよ」と誉めて居た記憶がふと蘇りました。アニメーションならではの映像表現と江戸の街並みの再現等,本当に興味深いシーンが幾つも現れ出ます!
前作のカラフルでは今を生きる若者に対してのメッセージ性が強かったが、今作品は生にしがみつく父親(勿論そこには立派な理由が有る)と病魔で幼くして生を全うする妹の間挟まれた主人公の葛藤がカラフルに描かれている(主人公浮世絵氏だしね)、今年の話題性では遥かにバケモノの子に持って行かれたが、原監督と細田監督は良いライバル関係になれると思う
北斎とその娘というより、生き方が下手な、不器用な父娘の話を原監督らしい描写で表現されていて良い作品だと思います、現代にもいると思いますよ、何はともあれ、娘が可愛く無いと思う父親はいませんよ
新鮮。江戸に住む人々の様子が活き活きかつダイナミックに描かれていました。実写の時代劇より軽やかで観やすい感じも受けました。主人公含め主要な登場人物の多くが不器用な性格であり、それがクスッとさせたり、逆にうるっとさせたり…。