ワイルド・ライフ（2014） 作品情報
わいるどらいふ
社会生活から離れ、自然のなかで自給自足の暮らしを送ろうとする夫婦。息子たちも学校に通わせず、自分たちで教育しようとする。しかし妻は不自由な生活に次第に疲れ果て、子供の将来を考えて社会へ戻ろうとする。あくまでも理想の生き方にこだわる夫から逃げるように実家に身を隠すが、子供を妻に奪われた形の夫は執拗に追いかけてくる…。
「ワイルド・ライフ（2014）」の解説
フランスで実際に起きた事件を、セドリック・カーン監督が映画化した骨太のドラマである。人間の運命がドラマティックに動いていく様をスリリングに描くストーリーテリングの上手さは、実力派カーン監督の面目躍如であり、緊張が途切れない展開もさることながら、家族の絆や、現代文明社会の光と影が見る者の心に突き刺さる。映画監督としても名高いマチュー・カソヴィッツが理想とエゴに挟まれる父親を説得力豊かに好演し、不安定さのなかにも芯の強さを見せるセリーヌ・サレットの妻役も見応え十分である。フランス映画の実力を見せつける秀作。サンセバスチャン国際映画祭審査員特別賞受賞。第27回東京国際映画祭上映作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2014年10月27日 |
|---|---|
| 制作国 | フランス（2014） |
| 上映時間 | 106分 |
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