実存を省みる枝の上の鳩 作品情報
じつぞんをかえりみるえだのうえのはと
ワインのコルクを抜こうとして心臓発作で死ぬ夫とそれに気付かない妻、天国に持参すると言って宝石の入ったバッグを手放さない臨終の床の老女、ユーモアグッズを売るセールスマンの冴えないコンビ、現代のバーに立ち寄るスウェーデン王カール12世率いる18世紀の騎馬軍…。
「実存を省みる枝の上の鳩」の解説
時に(ブラック)ユーモアに満ち、時にシュールで、そして時に恐ろしいエピソードの数々が連なっていく。人間スケッチの奥深さもさることながら、ワンショットで撮られたシーンのひとつひとつが完璧な美術品として成立していることに驚愕する。構図、配置、配色、美術などが微細に至るまで計算し尽くされた、ダイナミックな絵画の連続で構成された作品であり、まさに完全なるロイ・アンダーソンの芸術世界である。監督は元来絵画に対する意識が強く、本作の題名はブリューゲルの「雪中の狩人」からの連想で付けられている。完成に4年を費やした新たな傑作は、ヴェネチア映画祭で見事金獅子賞(グランプリ)を受賞した。第27回東京国際映画祭上映作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2014年10月25日 |
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キャスト |
監督:ロイ・アンダーソン
出演:ニルス・ヴェストブローン ホーゲル・アンダション |
配給 | ビターズ・エンド |
制作国 | スウェーデン,ノルウェー,フランス,ドイツ(2014) |
上映時間 | 100分 |
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