ギリシャに消えた嘘 感想・レビュー 2件

ぎりしゃにきえたうそ

総合評価4点、「ギリシャに消えた嘘」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-09

「ドライヴ」で素晴らしい脚本を披露した、ホセイン・アミニが初めて監督する「ギリシャに消えた嘘」は、「殺意の迷宮」を原作としている。

アテネでガイドとして働き、若い女性をカモにする青年オスカー・アイザックは、パルテノン宮殿で見かけた富豪の妻キルスティン・ダンストに恋心を抱く。

しかし、夫のヴィゴ・モーテンセンは、ニューヨークではたらいた投資詐欺で逃亡中の身だった。

ヒロインをめぐっての三角関係と、先の読めない逃避行の物語が展開していくが、そこかしこに、ルネ・クレマン監督の名作「太陽がいっぱい」へのオマージュを見て取れる。

1960年代のファッションが醸しだす、時代の空気も濃厚で、クレタ島やイスタンブールといったロケ地のエキゾチズムともあいまって独特の雰囲気を盛り上げている。

イラン出身のこの監督、入国審査の場面のじりじりするような緊張感や、迷路のような街中での追跡劇なども見事で、久々に登場したヒッチコックの後継者として有望株と言えそうだ。

P.N.「ミスチーフ・J」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2015-04-21

犯人がいてトリックがあるタイプのミステリーではないが、登場人物の一挙一動が謎めいているので、目が話せない。例えて言うなら、「雪だるま式」のサスペンス。「秘密」がわかってくると、やや物足りなく感じるが、ストーリーで出すべき緊張感を、奇をてらったアクションに丸投げするタイプのミステリーに、飽きた人にはお勧め。

最終更新日:2023-11-19 16:00:02

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