P.N.「えびす」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2017-08-04
もう若くはない、いい歳になってくると、物分りが良く丸くなったり、バランスとったりすることで生きやすくしているつもりで、大切なものを見失っていく。。。それは誰にでも心当たりがあるような中年期。
どっこい、そこを諦めずにふたたび走る主人公を観客皆が友人となって応援したくなる。映画、舞踏、地元愛がミックスされた不思議な青春ムービー。
同監督の処女作『貝殻』も荒削りな魅力があり、次回作が気になるところ^^
ちぐはぐ
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もう若くはない、いい歳になってくると、物分りが良く丸くなったり、バランスとったりすることで生きやすくしているつもりで、大切なものを見失っていく。。。それは誰にでも心当たりがあるような中年期。
どっこい、そこを諦めずにふたたび走る主人公を観客皆が友人となって応援したくなる。映画、舞踏、地元愛がミックスされた不思議な青春ムービー。
同監督の処女作『貝殻』も荒削りな魅力があり、次回作が気になるところ^^
映像制作会社で働くこの映画の主人公は競争が激しく理不尽な社会に馴染めず自分らしく生きることを見失い
“サイズの合わない服”を着て生きている。
夢をもって都会に出てきて
その夢に向かってまっすぐ生きられている人はどれくらいいるだろう。
白塗りの“おっさん”は現代の妖精なのか??
この“おっさん”が現れ主人公が立ち上がる。
自分を誤魔化さずに生きること。
素直な自分を取り戻すこと。
そんなメッセージを感じる素敵な作品でした。
茶畑の中で真っ赤なドレスを着たダンスのシーンが印象的。舞踏というあまり身近ではないダンスが上手くシーンに織り交ぜらていてユーモアもあり全体を通して楽しんで観ることができる。
皆それぞれ夢があり、生きていくための現実があり、その狭間で苦しみながら気がつけば歳をとっていく。それでも側に仲間がいて応援してくれる武が羨ましいと思った。
今の時代、社会のマニュアルに合わせて生きている人が多いのではないかと感じていました。生きていくためには仕方ないといつの間にか夢を諦めて置かれている状況にしがみついている事を忘れようとしていたと、思い出してしまいました。自分の選んだ服を着て人生を歩いているだろうかとの自問自答の機会をもらう作品でした。一度の人生、自分の為に使う時間を作ってもいいと感じた作品でした。
まっすぐだなぁ。
率直な感想です。
「映画」で映画を撮る
作り手の、まっすぐな気持ちが見えました。
でも、「なんだ、内輪な話か」と
最初、距離を感じたのも事実。
途中から徐々に距離は
縮まっていきますが。
映画業界の志のある人たちの、
日記のような作品、
ではないでしょうか。
奇を衒わず
自分たちの思いを
まっすぐに表現したい。
それをどう受け止めるかは
分かれると思います。
正直さと情熱に満ちた作品であることは
間違いありません。