花の億土へ 作品情報
はなのおくどへ
文明化する日本社会の中で起きた水俣水銀中毒事件をモチーフに、現代人に近代とは何かという問題提起をした名著『苦海浄土』の作者である石牟礼道子さんが、来るべき世について、最後のメッセージを残す。この数年、不知火海の地を幾度も訪ね、パーキンソン病に苦しむ石牟礼さんに、文学とは何か、詩とは何か、新作能の新たな構想、最後に文明社会のゆくえなどを語ってもらった。その中で西牟田さんは、“祈り”や“犠牲”という、我々現代人が失くしてきた言葉を強調する。水俣・天草・不知火はもちろん、60年代の水俣漁村の風景をとらえた映像に、金大偉の独創的に音楽を加える。東日本大震災にも触れ、水俣や福島で起きた事件について、石牟礼道子が我々に伝える言葉とは?
「花の億土へ」の解説
水俣水銀中毒事件をモチーフにした名著『苦海浄土』作者で、現在パーキンソン病を患う石牟礼道子のドキュメンタリー。水俣・天草・不知火のほか60年代の水俣漁村の風景や、東日本大震災についても触れる。監督・構成・撮影・編集・音楽は、音楽家や映像作家として活動している金大偉。ナレーションは、舞台俳優の米山実。
文明の病としての水俣病について綴った『苦海浄土―わが水俣病』の石牟礼道子が、来るべき世について語ったドキュメント。60年代の水俣漁村の風景と合わせ、その言葉から現代の人々が失くしている概念を呼び覚まし、未来への希望と警鐘を鳴らす。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2014年6月28日 |
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キャスト |
監督:金大偉
出演:石牟礼道子 |
配給 | 藤原書店 |
制作国 | 日本(2013) |
上映時間 | 113分 |
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