イヴ・サンローラン(2014) 感想・レビュー 3件

いぶさんろーらん

総合評価5点、「イヴ・サンローラン(2014)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-02-01

この映画を観て、とても感動した。私は過去を振り返れば、ファッションビジネスの世界を取材していたことがある。だからこの映画はひじょうに興味深かった。これは何よりもイヴ・サンローランのひたむきな生き方を見事に追求していると思った。私は1970年代から2000年代までのファッションビジネスのことを考えてしまった。1970年代はパリ、ミラノ、ニューヨーク、東京とファッション革命が起こった。レナウン、オンワード樫山、東京スタイル、ビギ、ニコル、コム・デ・ギャルソン、ワイズなどの言葉が浮かぶ。1980年代はオンワード樫山、レナウン、イトキン、三陽商会、シャネル、ルイ・ヴィトン、アルマーニ、ラルフローレンなどが出てくる。1990年代はギャップ、ザラ、H&M、ユニクロが成長を見せ始めた。2000年代になるとバブル崩壊以降、売り上げ減となった倒産が相次いだ。そしてイヴ・サンローランが創作活動をおこなった過去40年の作品のすべてを売却することにしたのだ。イヴ・サンローランの引退はデザイナーVS資本家というドラマに終止符を打ったと言うことになるだろう。この映画はほんとに素晴らしい作品だと思う。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-08-07

〈イブ・サンローラン〉の主演のピエール・ニネのなよやかで居て芯の強い感じは本人の生き写し。前に視て本サイトに投稿したreviewは映画〈サンローラン〉と云う別の作品…

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-07

ルキノ・ヴィスコンテイ監督<ヴェニスに死す>さながらにミューズを追い求めた映画。イヴ・サンローランの回想録で晩年をヴィスコンテイ監督の美神・ヘルムート・バーガーが演じている…。マリア・カラスの歌うアリアがファッションショーのシーンに重なり官能的♪宝石のアラベスクの如き作品だ。TV で放映中のヴィスコンテイ作品<地獄に堕ちた勇者ども>のワンシーンには母イングリット・チューネンと息子バーガーとの禁断の愛が…。お気に入りのペット、犬、蛇…も彼を取り巻き…。苦悩せるファッション・デザイナーの年代記!!

最終更新日:2024-02-11 16:00:01

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