イヴ・サンローラン(2014) 作品情報

いぶさんろーらん

1957年、急逝したクリスチャン・ディオールの後継者として指名されたのは、まだ21歳ながら革新的なデザインを施すイヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)だった。世界中から注目される中、彼が手がけるコレクションは大成功を収め、鮮烈なデビューを果たす。彼の才能に惚れこんだピエール・ベルジェ(ギョーム・ガリエンヌ)は、彼の独立や自身のブランド『イヴ・サンローラン』立ち上げを支援し、公私に渡って彼のパートナーとなる。モンドリアンルックやスモーキングなどのスタイルは世界を魅了し、『イヴ・サンローラン』はファッションの歴史を変えていく。しかしその栄光の陰で、表現者ゆえの孤独や苦悩に苛まれ、イヴは酒や薬物に溺れていった……。

「イヴ・サンローラン(2014)」の解説

ファッション界に革命をもたらしモードの帝王と呼ばれたデザイナー、イヴ・サンローランの光と影を描いた伝記ドラマ。公私ともに彼を支えたピエール・ベルジェが本作に全面協力、イヴ・サンローラン財団所有のアーカイブ衣装が貸し出され制作された。監督は「パリ、ただよう花」「巴里の恋愛協奏曲」などに出演する一方、監督としてもキャリアを積むジャリル・レスペール。若くして抜擢された繊細な感性を持つイヴ・サンローランを2011年、2012年と2年連続でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされたピエール・ニネが、ピエール・ベルジェを「サガン 悲しみよ こんにちは」「ナルコ」のギョーム・ガリエンヌが演じている。

モードの帝王と讃えられたデザイナー、イヴ・サンローランの伝記ドラマ。弱冠21歳でディオール社のデザイナーとなり、初のコレクションを成功させたイヴ。しかし、兵役や評価に対する重圧、ディオール社からの解雇と、さまざまな苦難が降り掛かる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2014年9月6日
キャスト 監督ジャリル・レスペール
出演ピエール・ニネ ギョーム・ガリエンヌ シャルロット・ルボン ローラ・スメット マリー・ドビルパン ニコライ・キンスキー マリアンヌ・バスラー
配給 KADOKAWA
制作国 フランス(2014)
年齢制限 PG-12
上映時間 106分

(C)WY productions - SND - Cinefrance 1888 - Herodiade - Umedia

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-02-01

この映画を観て、とても感動した。私は過去を振り返れば、ファッションビジネスの世界を取材していたことがある。だからこの映画はひじょうに興味深かった。これは何よりもイヴ・サンローランのひたむきな生き方を見事に追求していると思った。私は1970年代から2000年代までのファッションビジネスのことを考えてしまった。1970年代はパリ、ミラノ、ニューヨーク、東京とファッション革命が起こった。レナウン、オンワード樫山、東京スタイル、ビギ、ニコル、コム・デ・ギャルソン、ワイズなどの言葉が浮かぶ。1980年代はオンワード樫山、レナウン、イトキン、三陽商会、シャネル、ルイ・ヴィトン、アルマーニ、ラルフローレンなどが出てくる。1990年代はギャップ、ザラ、H&M、ユニクロが成長を見せ始めた。2000年代になるとバブル崩壊以降、売り上げ減となった倒産が相次いだ。そしてイヴ・サンローランが創作活動をおこなった過去40年の作品のすべてを売却することにしたのだ。イヴ・サンローランの引退はデザイナーVS資本家というドラマに終止符を打ったと言うことになるだろう。この映画はほんとに素晴らしい作品だと思う。

最終更新日:2024-02-11 16:00:01

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