P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-10-10
同じ佐藤泰志原作の〈海炭市叙景〉に引き続き、近藤龍人のカメラワークが輝く!何だろうな、映像の力とどっしり構えた呉美保監督の演出、配役の見事さ。北海道に生きる函館三部作の第二弾。心に凍みる人間模様を原作でも味わいたく為った…。
そこのみにてひかりかがやく
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同じ佐藤泰志原作の〈海炭市叙景〉に引き続き、近藤龍人のカメラワークが輝く!何だろうな、映像の力とどっしり構えた呉美保監督の演出、配役の見事さ。北海道に生きる函館三部作の第二弾。心に凍みる人間模様を原作でも味わいたく為った…。
まさしく底辺に生きる人にスポットを当てた作品。人生、自分のチカラだけじゃどうにもならない…と感じます。
自堕落な生活を送っているタツオ(綾野)
見ているこちらも暗くなりますが、なんともっと底辺がいた(T_T)
進むうちにタツオがマトモに見えてきます。
最後、ほんの少し希望が見えた気がしました。
ラストで題名を自然と呟いていた。白黒の結末はない、でも生活ってそういうものでしょう。主役の役者魂炸裂した眼と表情の無言の演技に終始惹き付けられ、二人とも海の光の様にきらきらしていてとても綺麗だった。
みなさんの演技が素晴らしく、引き込まれました。
どうにもならない人生の人が居る。でも必ずその中でも光は差す!ラストシーンの二人の表情が印象的だった。拓児が点滅し始めた青信号を渡るシーンが良かった。久々に良い映画に出会えました!