旅人は夢を奏でる 作品情報
たびびとはゆめをかなでる
ピアニストとして成功を収めたティモ(サムリ・エデルマン)が深夜にマンションへ帰ると、ドアの前に1人の男が眠り込んでいた。彼はティモが3歳の時に別れた父親レオ(ヴェサ・マッティ・ロイリ)と名乗る。レオはティモに、明日ウルフランドに一緒に行ってほしいと頼む。レオの鞄には偽造パスポートが入っていた。翌朝レオは、ティモの妻子が出ていったことを知る。2人はティモの運転でウルフランドに向かうが、本当の目的地はもっと先だった。怒ったティモは車を降りるが、ユバスキュラにいるお前の姉に会いに行くという言葉に足を止める。腹違いの姉ミンナの家をアポなしで訪ねる2人。しかし、ハメを外したミンナの夫をティモが殴ってしまう。糖尿病でインシュリンがないとすぐカッとなってしまうというのだ。奇しくもレオにも同じ持病があった。帰りの車中で母親の思い出話が噛み合わないことに不信を抱いたティモは、母の遺灰をまいた湖にレオを連れていく。元妻の話を避けるように祖母の話に変えたレオは、仕事のメールを気にするティモの携帯電話を湖に捨ててしまう。激昂するも、仕事のデータを失くしたティモは、レオに言われるまま祖母を訪ねる。ティモは祖母とも母の記憶が違うことに気づき、本当の母親のことでレオを問い詰める。レオは、養子に出したことは認めるが、産みの母のことは口を閉ざしてしまう。2人はホテルに泊まり、レオはラウンジにいた二人組の女性の気を引くため、ステージで美声を披露する。部屋で女性たちと楽しんでいると、レオのタバコで火災装置が発動、罰金を恐れた2人はホテルを逃げ出す。レオは、ティモの妻子に会いにロバミエニへ行こうと提案する。ティモと妻の間に気まずい空気が流れるが、レオが間に入り、夫婦の心は再び寄り添い合う。明け方、レオがタクシーを呼び、黙って出ていこうとしていた。行き先は、レオが度々電話をかけていたピルッコ厩舎のあるケミヤルビ。レオを追いかけるティモ。そこには、人生の真実が待っていた……。
「旅人は夢を奏でる」の解説
35年ぶりに再会した父子が旅しながら音楽で交流するロードムービー。監督・脚本・製作は、「GO!GO!L.A.」のミカ・カウリスマキ。出演は、「ミッション:インポッシル/ゴースト・プロトコル」のサムリ・エデルマン。2013年フィンランド・アカデミー賞最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞ノミネート作品。
ミカ・カウリスマキによる、ペーソスとユーモアあふれる人間ドラマ。ピアニストとして成功を収めながら、妻と娘に出ていかれ私生活がうまくいかないティモ。彼の前に突然現れた35年間も音信不通だった父の口車に乗せられ、親子二人旅に出る。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2014年1月11日 |
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キャスト |
監督:ミカ・カウリスマキ
出演:ヴェサ・マッティ・ロイリ サムリ・エデルマン ピーター・フランゼン マリ・ペランコスキ レア・マウラネン イーリナ・ビョルクルンド |
配給 | アルシネテラン |
制作国 | フィンランド(2012) |
上映時間 | 113分 |
(C)Road North
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