ROOM237 作品情報
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スティーヴン・キングの小説を原作にスタンリー・キューブリックが1980年に発表した「シャイニング」は、前作「バリー・リンドン」で興行的に失敗した彼がホラーという商業的なジャンルに初めて挑戦した作品で、多くのアーティストに影響を与えた名作として語り継がれている。本作は、数々の謎が散りばめられた「シャイニング」を多角的に解明、筋金入りのキューブリック研究家たちのコメンタリーとともに進行していく。ビル・ブレイクモア(ジャーナリスト)、ジェフリー・コックス(歴史学者)、ジュリ・カーンズ(作家)、ジョン・フェル・ライアン(ミュージシャン)、ジェイ・ウェイドナー(作家、映画製作者、神秘学者)といった5人の識者が斬新かつユーモラスな極私的「シャイニング」論を披露。ある識者は画面に何気なく映り込んだように見える“ふくらし粉の缶詰”や“スキーヤーのポスター”に注目し、アメリカ先住民やギリシャ神話にまつわるメタファーを検証する。また、映画の舞台となったオーバールック・ホテルの見取り図、ダニー少年が三輪車で走り回ったルート図を作成し、そこから判明した様々な矛盾や意外な観点を提示。さらには、実はキューブリックはこのホラー映画を利用してナチによるホロコーストの蛮行を描こうとしたのではないか、アポロ計画におけるNASAの壮大な陰謀を暴露しようとしたのではないか、という衝撃的な仮説までも飛び出す。そして、もしも「シャイニング」の通常再生と逆再生のふたつの映像をオーバーラップさせて鑑賞したらどうなるか、という奇想天外な解析も行われている。
「ROOM237」の解説
映画史上最も恐ろしく芸術性の高いホラーとして語り継がれているスタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」に渦巻くミステリーの解明に挑むドキュメンタリー。5人のキューブリック研究家が大胆かつ奇抜な「シャイニング」論を披露。キューブリックの長編デビュー作「恐怖と欲望」から遺作「アイズ ワイド シャット」まで全作品の場面映像を引用しながら、天才監督の脳内を分析する。
20世紀を代表する映画監督キューブリックの作品の中でひときわ異彩を放つ「シャイニング」について、5人の筋金入りの研究者たちが斬新かつユーモラスな極私的な考察を展開。作品にちりばめられた謎と魅力を多角的に読み解くドキュメンタリー。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2014年1月25日 |
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キャスト |
監督:ロドニー・アッシャー
出演:ビル・ブレイクモア ジェフリー・コックス ジュリ・カーンズ ジョン・フェル・ライアン ジェイ・ウェイドナー |
配給 | ブロードメディア・スタジオ |
制作国 | アメリカ(2012) |
上映時間 | 103分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「PineWood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-04-22
映画<シャイニング>をロードショーで見た当時のTV 解説に本作が揺れを感じさせない移動カメラ技術の初導入が有りました。ジャック・ニコルソンの憑かれた様な怪演と斧を振りかざして展望台ホテルの部屋を壊すシーンが強烈だった。ダイアン・アッバースの写真の如き双子の女の子や猪に変装した男のベットシーンなど色々なメタファーに充ちている。韓流ホラー映画<コクソン哭声>もマニアの間では意味の読み取り作業が始まっている見たいだ!