ふたりのアトリエ ある彫刻家とモデル 作品情報
ふたりのあとりえあるちょうこくかともでる
1943年夏。占領下のフランス南西部。スペイン国境近くの村に住む彫刻家のマーク・クロス(ジャン・ロシュフォール)は長い間、創作に行き詰まっていた。80歳の彼には、もう作品を生み出す気がないようにさえ見えた。街ではドイツ軍の取り締まりが厳しくなり、人々が次々と収容所へ連行されて行く。そんなある日、クロスの妻リー(クラウディア・カルディナーレ)は、市場で出会った娘に惹かれ、家に連れ帰る。その娘の名はメルセ(アイーダ・フォルチ)。スペインから1人で逃げてきたという彼女に、リーはモデルの仕事を提案。クロスは心を奪われたように彼女のスケッチを続けるが、長年思い描いていた女性像が掴めずに苦悩する。その一方で、関心のなかった芸術をメルセに優しく指南してゆく。2人で過ごすうちに、メルセにも少しずつ変化が現れる。そんなある夜、戦闘で負傷したレジスタンスのピエール(マーティン・ガメット)と出会ったメルセは、アトリエで彼の世話をしたいとクロスに懇願。彼女には、スペインにいた当時、対独レジスタンスの逃亡を手伝っていた過去があったのだ。そこへ、ドイツ軍のヴェルナー(ゲッツ・オットー)がやってくる。メルセとピエールは怯えるが、大学教授で美術史家でもある長年の友人ヴェルナーに、クロスは2人を“モデルと助手”と紹介するのだった。やがて創作は行き詰まり、苛立ちからメルセにきつく当たるが、落ち込んだ彼女の姿にインスピレーションを受け、クロスは一心不乱にそのポーズをスケッチする。ある日、メルセがいつものようにモデルをしていたところ、彼女に特別な感情を抱くクロスは集中できなくなり、途中で帰ってしまう。翌日、アトリエにやってきたクロスを優しく受け入れるメルセ。長かった戦争もようやく終わりが近づいていた。創作も順調に進み、最後の仕上げに取り掛かる。しかしそれは、2人に別れの時が近づいていることを意味していた……。
「ふたりのアトリエ ある彫刻家とモデル」の解説
女性モデルとの交流を通じて、創作意欲を取り戻してゆく老彫刻家の姿を描いたドラマ。出演は「髪結いの亭主」のジャン・ロシュフォール、本作でゴヤ賞主演女優賞にノミネートされたアイーダ・フォルチ。フランスの彫刻家アリスティド・マイヨールの人生に着想を得て、「ベルエポック」のフェルナンド・トルエバ監督が作り上げた。
近代ヨーロッパを代表する彫刻家アリスティド・マイヨールをモチーフにした、老彫刻家と若きモデルの物語。第二次世界大戦期、占領下のフランスのとある村に住むマークは、ある日出会った美しい娘によって、忘れかけていた創作意欲を取り戻す。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2013年11月16日 |
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キャスト |
監督:フェルナンド・トルエバ
出演:ジャン・ロシュフォール アイーダ・フォルチ クラウディア・カルディナーレ ゲッツ・オットー チェス・ランプレアヴェ クリスチャン・シニジェ |
配給 | アルシネテラン |
制作国 | スペイン(2012) |
年齢制限 | PG-12 |
上映時間 | 105分 |
(C) 2012 Fernando Trueba PC. , All rights reserved.
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