P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-08-21
🖼NHKCultureラジオで印象派の絵画値段に就いての議論,睡蓮絵画のモネ作品の高騰化の話も。其処で本篇鑑定士やオークションのシーンが想わず眼に浮かび上がって
かんていしとかおのないいらいにん
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🖼NHKCultureラジオで印象派の絵画値段に就いての議論,睡蓮絵画のモネ作品の高騰化の話も。其処で本篇鑑定士やオークションのシーンが想わず眼に浮かび上がって
ジェフリー・ラッシュが、老獪な美術品鑑定士として登場するジュゼッペ・トルナトーレ監督の「鑑定士と顔のない依頼人」は、謎めいた女性から舞い込む遺産処分の話が発端。
約束の日時に、屋敷を訪ねても相手の姿はなく、その後も壁の向こうの隠し部屋から話しかけてくるのみ。
好奇心と悪戯心から、その姿を盗み見てしまうが、その日を境に依頼人は心を開きはじめ、鑑定士は彼女の繊細な美しさに心ひかれていく。
巧みなミスリードと精緻な作りで、ひとりの男の孤独な人生を浮かび上がらせるあたりは、仲々のものなのに、真相が明らかになった後のカタルシスが、今ひとつに思えてしまうのはそのせいか。
オートマタ(自動人形)のガジェットとモリコーネの劇伴は、実に効果的なのだが。
🙎もう一つの〈ニュー・シネマ・パラダイス〉何だね,理想の女像への憧憬と云った点でも最高の美を永遠に待ち続ける主人公と云った点でも
ジョゼッペ・ペルナトーレ監督interviewにも在るけど少年の心と恋そのものの持つミステリアスなサスペンス劇が基調と為って居るんだね
スター・チャンネル吹替版で観ました。ニューシネマ・パラダイスの様に懐かしい建築物への嗜好は本編では美術品と言う骨董品オークションで活かされた…。美の鑑定士の眼力が彼女の愛を射止める眼力となり得るのか…凝ったミステリー♪エンリオ・モリコーネの音楽、一級の美術品、フレスコ壁画の屋敷、消えた美女…と御膳立ては揃った訳だが…。
最後は予想もしなかったどんでん返し最近は余も少なく成ったサスペンスドラマ見応えも有りもう一度見直したい映画です。
人間の怖いもの見たさの興味から、どんどん引き込まれて、どんでん返し…鑑定人の心を最後迄、引き離さない見せどころ、みてとても良かった! …みんなに極上の一本みてもらいたいと思う、心憎い作品