父の秘密 作品情報
ちちのひみつ
アレハンドラ(テッサ・イア)という娘を持つロベルト(ヘルナン・メンドーサ)は、最愛の妻ルシアを自動車事故で失う。父子は新しい土地でやり直すため、高級住宅街プエルト・ヴァラルタからメキシコシティへ引っ越す。新しい学校での尿検査で、アレハンドラがマリファナを吸っていたことがロベルトにばれる。心配するロベルトだったが、もう吸わないという娘に、それ以上声をかけることができなかった。保険会社の調査で事故の様子を尋ねられ、動揺したロベルトは、娘は乗っていなかったと答える。悲しみから立ち直れない父を気にかけ、アレハンドラは母の服を着て、大人びた振る舞いを見せる。新しい学校で、仲良くなった同級生たちと遊びに出かけたアレハンドラは、クラスの人気者ホセ(ゴンザロ・ヴェガ)と一夜限りの関係を持つ。ホセがその行為の一部始終を録画し、学校中に配信するや、友人たちの態度は一変する。ホセに好意を抱いていたカミーラはアレハンドラを激しく罵り、仲間とともにアレハンドラをいじめ始める。カミーラたちに髪を切られたアレハンドラはすべてを捨てて逃げ出そうとするが、いまだに心を閉ざし、レストラン経営もうまくいかない父に心配をかけまいと、1人で耐えることを選ぶ。臨海学校に行ったアレハンドラは、宿泊先で男子生徒から凌辱され、同級生たちから海へと投げ込まれたまま姿を消す。アレハンドラが行方不明になり、学校は大騒ぎになる。初めて娘がいじめに遭っていたことを知り、ロベルトの怒りは頂点に達する。ロベルトはいじめの原因を作ったホセを車に乗せ、アレハンドラが消えた海へ向かう……。
「父の秘密」の解説
メキシコシティを舞台に、壮絶ないじめの標的にされてしまった娘と、妻を失った悲しみから立ち直れない父の姿を描く人間ドラマ。監督は、本作が長編2作目となる新鋭マイケル・フランコ。出演は、「あの日、欲望の大地で」のテッサ・イア。第65回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ、アカデミー賞メキシコ代表作品。
人間に内包する暴力性をテーマに、ある父娘にもたらされた残酷な運命を描いたドラマ。事故で妻を亡くし、悲しみから逃れようと新しい土地に移り住んだ父娘。学校に慣れてきた娘アレハンドラだったが、あることがきっかけで凄惨ないじめが始まる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2013年11月2日 |
---|---|
キャスト |
監督:マイケル・フランコ
出演:テッサ・イア ヘルナン・メンドーサ ゴンザロ・ヴェガ タマラ・ヤズベック ジャビエ・フランシスコ |
配給 | 彩プロ |
制作国 | メキシコ(2012) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 103分 |
Después de Lucía(C)2012
動画配信で映画を観よう! [PR]
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「父の秘密」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。