P.N.「wahsan」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2013-11-22
映画の中で印象に残った場面は、木村武山の「阿房劫火(あぼうごうか)」という絵に対し、「秦の皇宮が3ヶ月も燃え盛ったのだから(絵から)ごうごうたる火焔の音が聞こえてこなければならない。」と天心が言った場面である。また菱田春草が若くしてこの世を去ったことも、悲しく可哀そうな場面あった。それから全編に表れる茨城の海岸線の波も、月も松も美しく、実に素晴らしい風景であった。
てんしん
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映画の中で印象に残った場面は、木村武山の「阿房劫火(あぼうごうか)」という絵に対し、「秦の皇宮が3ヶ月も燃え盛ったのだから(絵から)ごうごうたる火焔の音が聞こえてこなければならない。」と天心が言った場面である。また菱田春草が若くしてこの世を去ったことも、悲しく可哀そうな場面あった。それから全編に表れる茨城の海岸線の波も、月も松も美しく、実に素晴らしい風景であった。
天心と横山大観、菱田春草等と新天地を求めた五浦海岸は、天心達の置かれた立場を象徴する絶好の場所だった事を、映画からひしひしと伝わってきました。
とくに五浦海岸の波の音楽効果が、そのイメージを倍加させる効果があったと思います。
天心は下村観山にはやさしく、菱田春草と横山大観の二人の弟子には、才能を見抜いて敢えて冷たくあたっていたシーンは、天心の弟子を思う温かい人間性が良く描かれていた。