四十九日のレシピ 作品情報
しじゅうくにちのれしぴ
人生の晩年を迎えて突然、妻・乙美の死によって独り残された熱田良平(石橋蓮司)は、この先どうしたらよいのか見当もつかず、畳の上に呆然と寝転がっていた。そこへ、派手なファッションの女の子、井本(二階堂ふみ)が訪ねてくる。自ら“イモ”と名乗る彼女は、ズカズカと上がり込むと、乙美が生前に作っていた“暮らしのレシピ”カードを取り出し、“これ、やろう!”と告げる。開いたそのページには、“四十九日のレシピ”の文字が。一方、判を押した離婚届と結婚指輪を残して、自宅を出る百合子(永作博美)。気持ちが沈んだまま実家に着いた彼女は、父・良平とイモが一緒にいる様子を見て面喰う。だが、彼女は依存症の少女たちの更生施設でボランティアをしていた乙美の元生徒だった。乙美から、自分が死んだら良平と百合子を手伝って、みんなが楽しく飲み食いする“四十九日の大宴会”をしてほしいと頼まれていたと言うのだ。百合子は、離婚を考えていると父に打ち明けるが、その気持ちは揺れる。愛人(内田慈)との間に子どもまで作った夫の浩之(原田泰造)も、“どちらかを選べない”と逃げていた。イモとともに訪れた朝市で、浩之の好物イワナを見つけた良平は、それを届けて一緒に話をしようと思い立つ。だが、愛人とその子と一緒にいる浩之の姿を目の当たりにして、声をかけられないまま戻ってくるのだった。“やるぞ、四十九日の大宴会!”百合子と自分自身を励ますように宣言する良平。イモは、助っ人に日系ブラジル人のハル(岡田将生)を連れてくる。乙美がパートをしていた自動車工場で働いていた青年だ。こうして、乙美のレシピ通りに家を整理して準備を始めたものの、大宴会で何をしたらいいのかわからない。百合子は乙美の“人生の年表”を作って貼り出すことを提案。だが、出来た年表は空白だらけ。四十九日まであと少し。良平と百合子は、乙美の人生を辿り始めるが……。
「四十九日のレシピ」の解説
伊吹有喜の同名小説を「ふがいない僕は空を見た」のタナダユキ監督が映画化。愛妻であり母である女性を失った父と娘が、遺言に従って四十九日の宴会を開催する過程を通じて、人生を見つめ直してゆく。出演は「八日目の蝉」の永作博美、「脳男」の石橋蓮司、「地獄でなぜ悪い」の二階堂ふみ、「宇宙兄弟」の岡田将生。
伊吹有喜の小説が原作のヒューマンドラマ。妻の乙美を亡くして途方に暮れる良平の前に、イモという少女が訪ねてくる。彼女は乙美が生前に作成していたという“四十九日のレシピ”を実践すると言い出す。そこへ、良平の娘・百合子も現れ……。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2013年11月9日 |
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キャスト |
監督:タナダユキ
原作:伊吹有喜 出演:永作博美 石橋蓮司 岡田将生 二階堂ふみ 原田泰造 淡路恵子 内田慈 荻野友里 中野英樹 小篠恵奈 執行佐智子 赤座美代子 茅島成美 |
配給 | ギャガ |
制作国 | 日本(2013) |
上映時間 | 129分 |
(C)2013 映画「四十九日のレシピ」製作委員会
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、3件の投稿があります。
P.N.「雪風」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2022-03-14
永作博美さん石橋蓮司さん二階堂ふみさんは良かった、クソ夫の原田泰造さんもいいけど、岡田将生さんがイマイチ合ってないような。叔母の淡路恵子さんの最後の豹変ぶりは驚きました。原作既読で所々違う箇所もあるけど、楽しめました。