しゅうせんのえんぺらー
総合評価4.63点、「終戦のエンペラー」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
思った以上に非常に良い映画。敗戦は明治維新に匹敵する日本歴史の大きな一こま。先の大震災ではないが、敗戦であれば敗戦を粛々と受け止める日本人。本来ＧＨＱの戦犯調査のサスペンス小説の映画化であるとのこと。そこにアメリカに留学した日本女性との恋愛が描かれるのを懸念して見た。しかし日本女性の当時の家庭事情も納得できるし、マッカサー回顧録にある天皇との会見も史実に基づき興味深い。私は後世に残る日本人の心に残る格調の高い映画と思います。なかなかこれだけのフェアな映画は作れないと思います。
巷間、伝承されている降伏決断となる最後の御前会議の様相が裏付けられた想い。天皇の傍らに仕える宮内庁次官「関屋貞三郎」が側近として体感した事象が表現されて感動もの。プロデューサーは関屋の孫にあたる「奈良橋陽子」と息子の「野村祐人」が共同プロデュースしている事で納得・・・本年５月逝去された「夏八木勲」が「関屋役」を好演、病を忍ての撮影を想い感無量！「近衛文麿：中村雅俊／木戸幸一：伊武雅刀／鹿島大将：西田敏行」も好演 ＤＶＤでゆっくり鑑賞が楽しみ。
マッカーサーのオナカが…(*_*)
史実に基づいた話というのは、どこまで信用していいのか？
この映画は映画の中の台詞に有るとおり「何の証拠もない」話なんじゃないのか？
天皇の描かれ方は日本人向けだし、戦犯と言われてるお偉い方々は、悪者としては濁されている。
それにしても映画館はご年配の方が多かった。
しっとりとしたとてもいい映画でした。が、深く理解するにはちょっと難しかった。…というか、それぐらいの知識は、日本人として持っていなくてはいけませんね、と反省しました。
戦争に関する事柄に関しては一人一人が思うこと感じることがあるとは思うが、映画として見応えがあり、見て良かったと思う。
たくさんの人に見ていただいて、戦争責任、憲法第９条の事、一人一人が真剣に考えて欲しいと思いました。平和を守るのは国民一人一人です。
非常に面白かった。鑑賞後の自分の感想が想像もつかなかったのですが、良い意味での予想外です。黒澤監督の「八月の狂詩曲」のお婆ちゃんのセリフに、「アメリカは好きじゃないが嫌いでもない。戦争が悪い。」といった意味の言葉がありますが、そのことを思い出しました。戦争責任がテーマの映画なのですが、描かれていたのはそんな単純なことではない、もっと大切なことなんだと感じました。
たくさんの人に見てほしい。
今自分に命があり
日本という国があり
そこで生きていることに
感謝の気持ちが感じられた作品。