P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-04-07
原発が戦争やテロリストの標的とされる現代。原発事故のアフターを描いた本篇の様な希望と再生の物語に想いが及ぶ。隣国の核兵器の恫喝政策等と併せて。ヒロインのオルガ・キュリレンコも又ウクライナの出身
こきょうよ
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原発が戦争やテロリストの標的とされる現代。原発事故のアフターを描いた本篇の様な希望と再生の物語に想いが及ぶ。隣国の核兵器の恫喝政策等と併せて。ヒロインのオルガ・キュリレンコも又ウクライナの出身
そして,電波ニュース社のDVDドキュメンタリー映画〈原発故郷3650日〉も本篇同様事故後10年の故郷を見詰める作品,分断されたコミュニティの改善の希望なき絶望的情況も
オルガ・キュリレンコが主演したSFのフランス=カナダ映画〈ザ・ミスト〉は放射能ならぬ大地震に依って都市を覆おう不可解なミスト・霧の襲来から逃れる息詰まる具合のサバイバルなドラマ。感染症が大都市に蔓延する現実と重なって来て不気味。モノクロ映画でよく登場する様なパリの屋根の上の煙突風景がカラフル。死の砂塵から逃れられるのか
そしてトム・クルーズと共演した近未来SF映画「オブリビオン」のラストシーンのオルガ・キュリレンコの姿を観ていたら本編の花嫁衣裳のヒロインを想い出して居た。3.11以後,本編に在る様なツアーガイドでフクシマ旅行に行った時にも逞しい彼女に思いを馳せていたのだった。
NHKBS放送で3.11以後の東北復興song「花は咲く」にシンクロナイズしたアニーメーションを見聞きしてたらチェルノブイリ原発事故の以後を描いた本編が想い出された…。オルガ・キュリレンコが花嫁姿の美しい姿から髪の毛が抜け落ちる姿、そしてツアー・コンダクターへと至る迄を熱演!未公開映画〈ベルベット・アサシン〉では殺し屋稼業と言うダークな役処ながら人情味の在る持ち味を活かしていた彼女だがー。
007やトウザワンダー等、美貌のオルガ・キュルレンコが故郷への憧憬の為に自ら主演を望んだ作品。瑞々しい花嫁シーンの冒頭の自然の美しさ!チェルノブイリ原発の事故隠しで暗転ー。親がいなくなったり、彼女自身も黒く美しいその髪が抜けたりと何とも痛ましい…。
その10年後に、喪われた町のツアーコンダクターとして故郷で生きて行く事を決意し。向日葵の様な笑顔がとても印象的だ。